バンコク近郊の工業団地に進出している日系企業工場の多くが水没、世界のサプライチェインに多大な影響を与えたタイ大洪水被害。
ジェトロが、被災企業に対し、今後のタイ向け投資がどう展開するかのヒアリングを行った記事が目に留まった。
「被災した同じ場所で事業再開を目指している」と答えた企業は、実に7割以上。
興味をひいたのは、「タイ国外に移転したい」という企業は、ゼロであった点だ。
BOI(タイ投資委員会)が発表している先行指標も、日本企業のタイ向け投資が今後も拡大することを示唆している。
日本企業からの投資認可申請件数(2011年10-12月実績)は、前年同期比で36%増、投資金額ベースでも35%増とのこと。
洪水被害を受けたにも拘らず、タイへの進出への意欲が衰えるどころか、一層タイ進出に積極的な企業が増加傾向なのは、どうも「日本人とタイ人との相性のよさ」との見方もあるようだ。
2012/03/15