貿易と銀行実務いろは ◆【見積・お問い合わせはこちら】通関業者/国際物流会社◆ 2022.07.14外為取引、営業店長の専決権限について問合せ:https://www.rakuraku-boeki.jp/publishing 外為取引先の社長や経理担当役員との話で一回は話題になるのが、営業店での支店長の専決権限です。 あからさまに「いくらまでOK?」。こ […]2022.06.23輸出手形保険を整理する問い合わせ先:https://www.rakuraku-boeki.jp/publishing 今回は知識の整理を兼ねて、輸出手形保険をお勧めする理由をお話しします。既にこのコラムでも何回かお話ししたように、輸出手形保険 […]2022.05.24クレームの一撃。銀行を走らす!どんな銀行にもついて回るお客様からのクレーム。お金が絡むだけにひとたび発生すると本当に大変です。今回はそんなクレームが発生した時の、銀行対応についてお話しします。 お客様からのクレームの形態は様々ですが共通しているのは、 […]2022.05.06L/C条件に合わない買取書類が出てきた!貿易担当者にとってL/C(信用状)は頼もしい存在です。L/C条件通りの書類を作成し銀行に持ち込めば、銀行が買い取ってくれほぼ確実に決済資金が手に入ります。この仕組みは早期の資金回収には大変に有難い方法なのです。 しかしこ […]2022.04.19不寄港証明と銀行の対応「不寄港証明」をご存じでしょうか。私はこのごろ聞かなくなったなあ。そんな意識でいましたが、実は今でも使われているようです。と言うのも最近こんな話を耳にしたからです。 イスラエル向けの輸出で、L/C条件で不寄港証明を要求さ […]2022.04.02苦しいときの海外僚店頼み私の勤務していた銀行では海外に多くの拠点を持っていました。ふつうそれら海外店は海外店独自で営業活動をしています。国内で全世界を相手に業務をしている我々であっても、海外店となると直接の接点は殆ど無い状態でした。 かろうじて […]2022.03.17「ロシア向け支払い」を考える日々目を離せないウクライナ情勢。西側諸国の経済制裁の一環で3/12(土)から、幾つかのロシアの銀行がSWIFTシステムから排除されました。また多くの国際決済システムがロシアとの取引を停止しています。 この様な状況下でロシ […]2022.03.07外為では「SWIFT」をどう使っているのか今回は昨今何かと話題の「SWIFT」(スイフト)についてです。外為の現場目線での「SWIFT」への思いを、その前史を含めて幾つかお話ししたいと思います。 本論に入る前に一点確認しておきたい点があります。皆さんは今回のロシ […]2022.02.13マーケットレートで外為取引を!今回はこのタイトルです。パッと見てどう思われましたか?「FX(外国為替証拠金取引)で(業者)マージンなしを実現!」こう取られた人も多いと思います。確かにこれだと経済誌の特集になりそうです。しかし残念ながら今回はこの手のお […]2022.02.04自己精査の勧め以前の本欄で事務の基本は「正・速・美」とお話ししました。中でも大事なのが一番目に挙げている「正確性」です。しかしこれをお題目として唱えても何も正確には出来ません。 正確な業務にはその正確性を担保するものが必要なのです。そ […]2022.01.20L/Cパックについて(東京限定)「L/C pack」という商品が有ります。商品と言っても物ではありません。東京信用保証協会の輸入業者向け保証制度です。今回はこの保証制度についてお話ししたいと思います。 東京以外の方は直接この制度の適用はありませんが、似 […]2022.01.10他金融機関からの研修生を受け入れる私のいた研修部では、他機関からの研修生もよく受入れていました。(他機関とはここでは銀行、信金、信組、生損保を総合した意味です。)これは当行では研修部(教育部門)と外為センター(実務部門)が、同じ本部ビルで仕事をしていたか […]2021.12.25銀行との担保交渉はどうすべきか(後編)(中編)からの続きです。 6.不動産担保(主に根抵当権) 担保と言えば不動産担保。そう私も思います。しかしいろんな意味で難しいのがこの不動産担保です。銀行が担保交渉してきた場合、不動産担保を持ち出してきたら、一旦立ち止ま […]2021.12.19銀行との担保交渉はどうすべきか(中編)(前編)からの続きです。 2.他行円定期預金 他銀行の円定期預金も担保となり得ます。(かなり面倒ですが)担保価額も取引銀行の円定期預金(自行定期と言います)と同じです。ただ違うのは質権設定契約(確定日付も付ける)を締結す […]2021.12.10銀行との担保交渉はどうすべきか(前編)外為に限りませんが銀行取引をしていると、取引銀行から担保を要求される場合があります(特に融資取引)。信用取引(無担保取引)残高が一定限度を超えた場合に、銀行から保全措置として担保が求められる場合が多いようです。場合によっ […]2021.11.29「システム障害」みずほはどうすべきだったか2021年11月26日にみずほ銀行に対し、財務省と金融庁から、外為法違反に係わる命令が発出されています。これは9月30日に発生したシステム障害に関してのものです。実はこの日、同行は本年8度目のシステム障害のただ中にありま […]2021.11.20銀行員の出張いつ行ってもお店の中にいるイメージが強いのが銀行員。しかし営業担当は、日中殆ど店内にはいません。(ある意味当たり前?)彼等、彼女等は、担当先・新規先を積極的に訪問しているのです。多くの取引先は自店テリトリー内です。遠くて […]2021.11.07事務の基本は「正・速・美」研修講師のとき、新入相手に良くこの話をしてました。枕に「事務の」とありますが、別に事務に限りません。営業の場面でも大いに役立ちます。研修生には「憶えておいて損の無い話だよ。」こう言って話してました。今回はこの「正・速・美 […]2021.10.31「B/L」の代わりに「FCR」は有りか?今回は輸出書類にB/L(船荷証券)の代わりに、FCR(Forwarder’s Cargo Receipt:貨物受取証)を添付した場合に、銀行は買取に応じてくれるか。この点を検討したいと思います。(恒例のAIBA論壇からに […]2021.10.24「現金その場限り」を実感したとき銀行業務の原則の一つに、「現金その場限り」というものがあります。これは文字通り、現金の授受はその場で関係者全員が確認する。後で「多い」「少ない」と言っても駄目。という当たり前のような原則です。 銀行員なら誰でも耳にタコが […]2021.10.18輸出書類の買取と取立輸出を扱う皆さんは銀行に輸出書類を持ち込む際に、買取で依頼しますか?それとも取立の依頼でしょうか? 特に調べたわけではありませんが、多くの場合L/C付の書類は買取、D/P・D/A(L/C無)は取立。こう区分けしている会社 […]2021.10.07B/L(船荷証券)裏書は全通に必要か今回は裏書きが必要な銀行経由のB/L(船荷証券)に、裏書もれが有ったときの銀行対応についてです(AIBA論壇の最近のトピックスより)。例によって具体的な説明は無いのですが、銀行対応を知りたい企業担当者からのようです。 そ […]2021.09.29みずほ銀行への「業務改善命令」を憂うつい先日、みずほ銀行及びその持株会社のみずほファイナンシャルグループに対して、監督官庁である金融庁から「業務改善命令」が発出されました。銀行業界の末席に連なりその禄を食んだ者として、この業務改善命令について大いに感じる所 […]2021.09.20「アザカレ」を安定的に調達する方法タイトルが少し判り難いので説明をします。「アザカレ」とは、米ドル・ユーロ以外の外国通貨を総称するものです。Other Currencyの略語と言えます。豪ドルや英ポンド等も含みます。今回は、この「アザカレ」調達に悩むお客 […]2021.09.12神戸と横浜。意外な共通点?日本を代表する港町。神戸と横浜。私は外為担当として、どちらの都市も走り回っていました。この両都市。今思っても意外に似た点があるのです。今回はそんな両都市の意外な共通点を、お話ししてみたいと思います。 1. 同じ地名がある […]2021.08.26「為替リスクヘッジ」他社の状況は?最近ある論文が目にとまり、そこに興味深い記述が有りました。今回はそのご紹介をしてみたいと思います。 貿易担当者にとって決済代金の通貨を何にするか、どのような方法で決済するかは大変悩ましいことです。もちろん輸出であれ輸入で […]2021.08.19消えゆく「銀行の突き出し看板」皆さんが考える伝統的な銀行と言えば、「金看板を背負った商売」をしているイメージでしょうか。今回のお話しはこの「金看板」と結びつきやすかった、街中にデカデカと出ている銀行名の入った看板についてです。(これを「突き出し看板」 […]2021.07.30船積書類のスピード化を考える言うまでも無く、外航貨物の主流はコンテナ輸送です。一方で船積書類は相変わらず紙ベースで動きます。 コンテナが輸出者から輸入者に渡るまでに、船積書類の方は輸出者⇒買取銀行⇒輸入者取引銀行⇒輸入者と、丁寧に受渡をされていきま […]2021.07.19大臣の発言を残念に思うこのコラムで政治向きの話題をすることは無いのですが、今回は特にお許しを願って、一言書かせて頂きたいと思います。 既にメディア等で大きく報道されましたが、残念な発言が現内閣の閣僚から出ました。それは新型コロナ対策(休業要請 […]2021.07.073メガバンクの取締役構成を見て日本を代表する3メガバンクは、何れも毎年3月が決算月です。そして3ヶ月後の6月は、各行共に株主総会の月となります。日本企業はこの株主総会を持って取締役が交代する事が多く、今年も3行共にその例にもれません。 今回は新しい3 […]2021.06.27過労死レベルの残業、銀行・外為では?一般的に過労死レベルの残業とは、80時間/月と言われています。週休二日制であれば土日はしっかりと休んだ上で、残りの5日間一日当たり4時間の残業をすると、このラインに到達することになります。 銀行は労働集約型産業の典型みた […]2021.06.20銀行に「あいみつ」作戦は有効か皆さんは「あいみつ」という言葉をご存じでしょうか。「あいみつ」とは「相見積もり」の略称です。商品売買や役務の提供・享受など多くの場面で使われています。一定の条件の下で最も自分にとって有利な相手と取引する。そんな時に最適な […]2021.06.13銀行にとっての「シーウェイビル」と「サレンダードB/L」お馴染みのAIBA論壇ですが、今回も興味深い議論がされてました。「シーウェイビル」と「サレンダードB/L」が俎上に上がっていたのです。 この「シーウェイビル」と「サレンダードB/L」はいずれも、海上貨物運送に用いられる輸 […]2021.06.09「英文字」の聞きまちがえを防ぐ今回のお題は「英文字」聞きまちがえの防ぎ方です。「英語」の聞き間違えの防ぎ方。ではありません。ややこしいですが。これどういうことかと言えば、文字の羅列(意味の有無は不問)を音声で相手に伝えたい時に、確実に伝えるにはどうや […]2021.06.03銀証連携が進めば今回は「銀証連携」と呼ばれるものについて考えます。この「銀証連携」ですが、「ぎんしょうれんけい」と読みます。意味するところは、文字通り銀行と証券会社(以下証券と略)が、連携して効果的な商売をしていこう。こんな意味合いです […]2021.05.24人の壁とエコー作戦今回は銀行のトラブル・防犯対策を見てみます。今から思えば銀行員生活の日々は、トラブル・防犯との日々でした。人間はお金が絡むと簡単にトラブル・事件になる。これは身に染みました。 出来ればトラブルや事件は起こしたくは有りませ […]2021.05.20突然。「TREASURY CHECK」が来た!先月頃から突然シニアに向けて、英語の封書が到着しています。開封しても説明文も何も無し。英文小切手が入っているだけ。(「TREASURY CHECK」は米国財務省小切手のことです)今回はこんなちょっと「ビックリ」するお話し […]2021.05.11銀行のセールス攻撃を考える銀行取引をしていると、頻繁にセールス攻撃に遭うことがあります。これが正直なところ「うっとうしい」です。しかも「しつこい」です。ホント。 これが嫌でネット銀行としか取引しない。こんな人もいます。ただ対面式の銀行では、こちら […]2021.04.24銀行からのDM。封筒に押されたハンコの意味昔に比べて郵送されるDM(ダイレクトメール)は激減しています。しかし未だに銀行からはDMが届くことがあります。しかもご丁寧に「親展」表示付きも珍しくありません。「親展」とは何事だと、慌てて開封される方も多いと思います。 […]2021.04.15貨物が来たのに輸入書類はまだ!解決策は?初めての輸入商談で、正式契約前に先ずはサンプルを輸入する。これ良くある話だと思います。この場合決裁は送金でしょう。多分。 しかしごく稀に、ドキュメンタリーベースの決裁になる事があります。つまり海外の輸出業者が、船積書類一 […]2021.04.08銀行は文書照会にどう対応しているのか?銀行は個人法人問わず、膨大な取引データを持っています。通常このデータは、本人の了解無しでは一切他人には開示しません。よく耳にするのが、預金者が死亡したり判断能力が衰えたりで、家族が銀行に取引の有無などを、照会しても何も答 […]2021.03.29銀行のOB会はどんなとこ?銀行には退職者を中心としたOB会があります。参加資格は文字通りその銀行のOBで有ることです。今回はこのOB会についてお話ししてみたいと思います。 まずOB会の位置づけですが、学校の同窓会みたいなもの。こう言えばおわかり頂 […]2021.03.23日付通りに銀行勘定は動いていなかった!銀行取引は大きく分けて勘定取引と非勘定取引があります。まず非勘定取引ですが、これは文字通り勘定無関係なので、「取引日」はそのままです。日付通りで例外はまずあり得ません。 一方、勘定取引は、「取引日」が実際の勘定が動いた日 […]2021.03.15仕事でパニクっている貴方に自営であれ会社勤めであれ当たり前の話ですが、仕事はこちらの都合通りは来ないし、勝手に止める事も出来ません。 リモートワークのご時世ですが、その点は今までと一緒です。では諸々の仕事が降ってきた時に、我々はどう立ち向かうべき […]2021.03.06今回も障害発生!みずほ銀行を残念に思うみずほ銀行の障害発生で多くの預金者が大変な目にあった。こう各社が一斉に報道していたのを、皆さんはお聞き及びでしょうか。 当事者であるみずほ銀行の頭取がその後記者会見を開き、不手際を謝罪していたのも大きく報道されていました […]2021.02.2830年経って30千円に戻した日経平均を見てこの所の巷間を賑わすことに、日経平均の大台乗せの話があります。実に30年ぶりとのことで、30代以下の方には???のことでしょう。思い起こせば30年前は、いわゆる「バブル景気」と呼ばれる時代でして、世の中全体が何とも騒然と […]2021.02.26銀行との戦いが上手な輸出業者(後編)前編では輸出業者(以下輸出者)の立ち位置についてお話をしました。後編では具体的に戦上手振りを見ていきます。 今回のお話しでは輸出者にとって最大の強みは、L/Cを手中に収めたことです。L/Cの存在は仕入れ先に対して、如何に […]2021.02.06銀行との戦いが上手な輸出業者(前編)外為を分類すると、貿易と貿易外そして資本の各取引になります。各取引での銀行立ち位置は、大きく二つに分かれます。 一つ目は銀行自身の持つ機能を提供するだけの場合です。これは貿易外取引と資本取引で多く見られます。ここでの銀行 […]2021.01.29コールセンターには尊敬の念しかないその昔年号を省略して数字だけ書いても、誰も不審に思わなかった時代がありました。今回はその頃のお話しです。 当時銀行営業日はカレンダー通り。ATMコーナーも土日はお休みでした。しかし時代は大きく変わっていきました。ATMコ […]2021.01.15何故?コンテナ輸送にFOB・CFRを使うべきでは無い過去本欄でインコタームズのお話しを何度かしました。 外為にはインコタームズの知識は必須ではない。ただし船積書類を扱うドキュメンタリー担当者には、インコタームズの知識は有益であると述べてきました。 今回はこの流れでお話をし […]2021.01.04船積書類が電子化されるにはコンテナ輸送や航空機輸送の普及により、貨物の移動は圧倒的な速さを持つようになっています。一方外為の現場では船積書類はその多くを紙に頼っており、その移動の速度は殆ど早くなってはいません。 このギャップが「B/L(船荷証券) […]2020.12.21信用状輸出取引で不渡りを防ぐ4つのポイントお客様の所で勉強会をすると、決まって聞かれる質問があります。それが今回のテーマに挙げた事柄です。これの意味するところは、船積を終えた輸出者が、商売最後の段階で、書類の不備で相手から資金を回収できない。 こんな理不尽な状態 […]2020.12.11「用の無い時こそ顧客訪問せよ」を考える銀行員のあるあるに、顧客訪問スタイルの「べき論」があります。ご承知のように銀行員は店の外でも営業活動を行います。 外為担当者は得意先(取引先とも)ほどでは有りませんが、預金や融資担当よりは、この店外活動が多い傾向にありま […]2020.12.04JETRO(ジェトロ)のオンライン講座を受講した皆さんもJETRO(ジェトロ)はご存じのことと思います。 正式名は「独立行政法人日本貿易振興機構」といいます。銀行の外為業務とは直接の接点はないのですが、貿易に関する引き出しの多さから、みんなに頼りにされている存在です。 […]2020.11.23銀行はなぜ相場優遇を渋るのか過去のコラムで、銀行からの相場優遇の獲得方法をお話ししました。今回はなぜ銀行は相場優遇を渋るのか。この点をお話しします。 なお相場優遇のことをレート・サービスと呼ぶ人も居ますが、銀行側のスタンスでは為替相場は銀行が定めた […]2020.11.16外為に役立つ資格はなにか?今回は銀行の外為をやっていて、業務に役立つ資格はあるか。ここを見てみたいと思います。 資格というと「弁護士」とか「公認会計士」のような国家資格、様々な分野、様々な業務に即した民間資格があります。一口に業務に役立つと言って […]2020.11.05心底ビクッとした「電話」若い人を中心に、電話を嫌がる人が増えているそうです。確かに電話は、こちらの都合とはお構いなしに掛ってきます。そこで今回はそんな電話のお話です。 外為の電話は大きく分けて三種類あります。外線電話と内線電話そしてホットライン […]2020.10.28至福の時。「味匠厨師」が降臨した!サラリーマンにとって、昼食は大変楽しみなイベントです。銀行員とて一緒です。私なんか毎日お昼が鼻先のニンジンでした。今回はたった一年でしたが、日々の至福に包まれた時があります。 その時のお話しを是非お伝えしようと思います。 […]2020.10.20銀行再編で自社の与信枠はどうなるか?菅政権が発足して新しい政策が打ち出されています。今後はその中に菅首相の持論である「地銀再編」が、俎上に登る可能性が大いにあります。今回は時事ネタとして、銀行与信取引における、合併や統合の影響について考えてみます。 先ず問 […]2020.10.15インコタームズ2020オンラインセミナー受講!恥ずかしながら、今回初めてオンラインセミナーをフル受講しました。タイトルは「インコタームズ2020の概要」と言います。ICC日本委員会が所属の会員限定で実施したものです。 講師は国際商取引学会会員で、貿易アドバイザーの高 […]2020.10.01それって独禁法違反では!?独禁法とは独占禁止法の略称です(正確には「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」)。この法律はご承知のように、公平・公正な商取引を守るために設けられたものです。 これまで数多くの不公平や不公正を是正すべく、公正取 […]2020.09.22外為顧客の満足度は、事務スキルに有り!「外為推進は、事務と営業が両輪である!」外為をやっていると必ず聞かされるフレーズです。これはどこかの偉いさんの格言などではなく、上司や先輩・誰かしらが、言い続けるいわば常套句と言えます。 しかしこの言葉、外為を生業として […]2020.09.15銀行の引っ越しかつて本欄で銀行員の転勤について触れたことがあります。本当に転勤は銀行員の宿命みたいなものです。翻って勤務する場所である、銀行の店舗自体の引っ越しはどうでしょうか。 今回はその辺についてお話しします。そもそも銀行の引っ越 […]2020.09.033メガバンクの外為インターネットサービスは?今回は3メガバンクのインターネットサービスについてです。国内取引を含めいろいろなサービスが提供されていますが、本稿では外為関連のサービスを比べてみたいと思います。 比べるポイントは以下の5点です。 1. サービスの名称 […]2020.08.24輸出していない会社に輸出前貸は可能か?今回はかなり変わった商流の輸出業者さん(A社とします)のお話です。 取扱商品は「プレジャーボート」です。これを主に欧米のお金持ちに輸出していました。 取引の流れをざっくりと見てみましょう。 まずA社のHPやパンフレットを […]2020.07.30銀行員の転勤は電光石火!銀行員に転勤はつきものです。早ければ1年半ぐらいで転勤です。ここまで短くなくても、普通は3年で次の店にどうぞです。その結果長くても3年半もいれば、自分より古株はいなくなります。 そんなわけで3年を過ぎた辺りから月末が近づ […]2020.07.24外為新規の見つけ方外為新規は過去にも触れましたが、中身まで立ち入りませんでした。 今回この点を、少し詳しくお話ししようと思います。 まず新規先を獲得するには対象先が必要です。(当たり前ですが)ところがこの対象先を見つけるのが大変なのです。 […]2020.07.13銀行員の部活今回は外為を離れて、部活についてのお話です。 銀行員が銀行以外の活動をする。このイメージはどうでしょうか。 銀行員は多士済々です。音楽関係の小椋佳さん。ラグビーの宿澤広朗さん等はご記憶の片隅にあるのではと思います。 よう […]2020.07.03銀行から与信を受けずに輸出入する方法銀行と外為取引をやっていると、与信の制約が出てくることがあります。銀行与信が引き出せないと、上手く立ち回れなくなるのです。 そこで今回はその制約の網を如何にかいくぐるか。このお話をします。 さて銀行は外為先をどう見ている […]2020.06.19UPAS条件信用状とは?今回は別の輸出業者さんからのご相談です。 今まで100%前受けのT.T.送金だった海外顧客から、ユーザンス付信用状での決済要請があったそうです。こちらのお客様のお考えでは信用状決済は已む無しだが、ユーザンスまで認めるのは […]2020.06.13聞いたこともない銀行発行のL/Cが来た!ある輸出業者さんから聞いたお話です。その会社では初めての取引先とは、全額前金が原則だそうです。全額前金が難しい場合は、送金+信用状を求めるとのことです。 この交渉スタイル。良くあることなのでフンフンと聞いてました。話の流 […]2020.06.073メガバンク。外為取引はどこに持ち込むか?多くの場合外為を持ち込む銀行は、メインか準メイン銀行だと思います。 しかしこれらの銀行が外為を得手としない場合が多々あります。 その時企業担当者の脳裏に浮かぶのが、3メガバンクではないでしょうか。では3メガのどことするか […]2020.05.20銀行発行のバンク・ギャランティーとは?今回はいつもワークショップに参加されている、大手メーカーのご担当者よりの質問を紹介します。 質問は「バンク・ギャランティーは世界中にあるものなのか?」(ン!?)実はこの手の質問。背景説明が必須です。 そこで事情をお伺いし […]2020.05.12ダンピング攻勢をしのぐ我々と外為先や融資先との取引では、銀行規定料率での取引はほとんどありません。何らかの優遇条件を付けて取引を行います。 これは他行肩代わり防止のためです。皆さんから見れば取引条件は銀行の言い値通りでは、こう思われるのでしょ […]2020.04.30私は「カストディアン」 でした!今回は謎めいた調子で、始めさせて頂きます。 私は「カストディアン」だった。これがタイトルです。 ところで「カストディアン」て何だと思いますか? レストランの名前?イエイエ。 インディアンの親戚?イエイエ。 酒粕でできた何 […]2020.04.25外国通貨の公表相場表、銀行によってなぜ違う?よく質問を受けるのですが、ドル円相場に代表される通貨交換相場。 マーケットは同じ筈なのに、なぜ銀行によってレートが違うのか。 米ドルなど、各行全て為替手数料は1米ドルについて1円。こう明確に宣言しているので、この部分が銀 […]2020.04.13外為絶滅業務とは・・・・今となっては遙か彼方の昭和の御代。 銀行に当たり前のようにあった外為業務。 令和の時代。ふと見渡すとその痕跡はあるものの、よくよく見れば雲散霧消も同然の状況。 こんな外為業務がいくつかあります。 今回はこれらをご紹介した […]2020.03.29外為営業の要諦は、貿易協会にあった!?銀行業務といえば窓口業務を頭に浮かべます。しかしお店の外での営業も立派な銀行業務です。 貸付などはジッと中にいたのでは、ろくな事がありません。時には一日中融資できそうもない人の相手をさせられます。 これでは大口案件や優良 […]2020.03.24新型コロナウィルスと外為日が経つにつれて深刻の度を深めていく新型コロナウィルス問題。 今回は外為畑の人間から見た、この問題の影響を少しお話ししたいと思います。 案外知られていませんが、銀行の取り扱っている外為には、自己取引はほとんどありません。 […]2020.03.11輸入決済に必要だったのは輸出予約だった!?どんな職業でもそうでしょうが、思い込みは本当に怖いです。 今回はそんなお話しをと思ったのですが、タイトルだけでは、内容は想像できないと思います。なので早速本題に入ります。 事案はまだ営業店で外為をやっていた頃のことです。 […]2020.03.02社員持株会をよく考える皆さんの会社では、社員に自社株式の購入を勧めていますか? もしそうであれば多くの場合は、社員持株会制度を採っていると思います。今回は外為を離れて、この持株会制度を考えてみました。 私が銀行に入った頃は、自分の資産形成手段 […]2020.02.27貴社(あなた)のお名前は何ですか?突然ですが、もしも銀行の窓口で、窓口担当者から、「貴方がお勤めの会社。お名前は何ですか。」こう聞かれたらどう答えますか。 答える前に質問内容の唐突さに、あっけにとられるのではありませんか。 実は外為担当者は、こんな質問を […]2020.02.18外為の計算書。銀行の思いとは?外為に限らず銀行取引をすれば、お客様の口座が動くので、その取引証明のために計算書が出来上がります。 この計算書は取引毎に必要になります。銀行に取って、その発行負担は半端ではありません。 今回は外為の計算書に着目して、お話 […]2020.02.13これって脱税!?(印紙の話)世の中には、何でこんな事に税金が掛るんだろう? そんな例があります。今回お話しする印紙税もその一つです。印紙は契約にあたり取り交わす書面上に、貼る切手みたいなものです。 契約自由の原則があるので、印紙税のことなど気にせず […]2020.01.31会社を絶対に潰さない社長の「金言」100(プレジデント社)からプレジデントオンラインというサイトがあります。 採りあげられる題材は大変多岐にわたる内容で、しかもタイムリーなものが多く見られます。 一読して「フム。フム。」読み返して「なるほど。なるほど。」 更に紙に落として熟読。熟読 […]2020.01.253メガバンクの外為状況。外国送金を例に12月の時事通信で「銀行業界で広がる手数料引き上げ」との、記事が報道されていました。 この中には口座維持手数料検討、硬貨入金手数料の新設など、今までタブーに近かった施策が、今や俎上にある事が分りました。 この流れで3メガ […]2020.01.20銀行はなぜ船積B/Lを欲しがるのかB/L(船荷証券)には、Shipped B/Lと呼ばれる船積船荷証券と、Received B/Lと呼ばれる受取船荷証券の二種類があります。 何れも輸出貨物を船会社に引き渡した証明書の位置づけです。輸出者としてはこれを貰っ […]2020.01.06L/C(信用状)を無くした!どうしよう先日講義をした会場で「もう終わった話なんですが。」との前置きで、L/Cを受け取った後、社内で紛失してしまった。こんな話題が出てきました。 既に解決済とのことで、やり取りはそれ以上ありませんでしたが、皆さんにもお役に立つの […]2019.12.261円違ったら銀行員は徹夜する、外為も!?都市伝説のようなものですが、銀行員の堅物ぶりを表す言葉です。では実際はどうなのか。外為目線も交えてお話ししていきます。 まず「1円違う」とは何のことでしょうか。 これは日計表の収支不一致を、極端な表現で表しているのです。 […]2019.12.17もうたまらん。外為担当者を代えてくれ!銀行と外為取引していると、専任の担当者が付く場合があります。 別に担当者なぞ要らないのですが、なぜかそうなるようです。この担当者制ですが、上手く使えば顧客にもメリットは十分あります。 しかし上手くいかないと大変です。かな […]2019.12.05【速報】ゆうちょ銀行は外為をやめるのか!?ゆうちょ銀行が先月28日(2019.11.28)のお知らせで、国際送金に関する改定を発表していました。 サービスの見直しについてなのですが、素直に読むと外為からの撤退と、受け取られかねない内容です。 正直ビックリしてしま […]2019.11.26月が変わると、L/C枠が無くなっていた!?新規オープンも増額のアメンドもしてないのに、月が変わるとL/C枠の残高がなくなっていた。 こんな不思議な話が外為の現場ではたまに起こります。 お客様でもご存じの方は何気にスルーですが、余りご存じないとの方は、銀行が勝手に […]2019.11.15外為勘定について今回は外為業務で用いる勘定についてお話しします。やや面白みに欠けるかもしれませんが、お付き合いのほどお願い致します。 さて銀行の勘定は大きく分けて、顧客勘定と銀行勘定になります。 普通の会社では自社の勘定以外は、持ってい […]2019.11.05こんなキーワードに遭遇する銀行員(後編)銀行員は毎月こんなキーワードに遭遇しています。前回の続きで後編となります。 【7月】 夏休み 普通の会社はお盆前後に、集中して夏休みを取ると思います。 銀行では一斉は流石に無理なので、夏休みは交替で取ります。 特に時期指 […]2019.10.29こんなキーワードに遭遇する銀行員(前編)銀行の営業店では、毎月初に全員参加の会議が開かれます。 どこの銀行でも内容・形式は大同小異です。(多分。。。) いうまでもなく会議の目的は、みんなのやる気を引き出して、目標必達に向けて今月もがんばろう!これです。 どこの […]2019.10.18【速報】インコタームズ2020改正と外為実務あれこれと噂のあった新インコタームズが、ようやく発表になったようです。英和対訳版は2019.10.末頃とのことです。 今回は外為実務の観点から、気づいた点をお話してみようと思います。 まず一番の注目点は、全体を通じて大き […]2019.10.14「すわ!倒産か?」銀行員はここに注目してます!銀行に取って最悪は、取引先の倒産です。 倒産相手が純預金先(預金取引しかない)なら、預金解約手続きに手間が掛るだけです。 しかし融資与信残高や外為与信残高が有る先は、実損(実際の損害)が発生する事が非常に多いのです。 そ […]2019.10.02銀行員の夏休みはいかに!?銀行員の休日は暦通りがお約束です。盆も正月も暦通りです。 しかし一方有給休暇もあり、暦以外でも休む必要があります。 毎年4月には年間の休暇計画を、みんなと相談して作りました。 この作業は中々大変です。管理職にとっては一仕 […]2019.09.23謎のナイジェリア人。口座開設に現る!?商売相手として手強い3強は、華僑・印僑・ユダヤ商人と言われます。 しかし負けず劣らず手強くて、しかも気をつけなければならないのは、ナイジェリア商人ではないかと、個人的には思います。 過去私も危うい経験があります。今回はそ […]2019.09.17海外から英文小切手が送られてきた!海外から小切手が送られてきたら、皆さんはどうしますか? もちろん必要があって送られてきたわけですから、正当な理由があれば、受け取って換金する必要があります。 従来であればこの場面で貿易アドバイザーとして、小切手現物を銀行 […]2019.09.09海外進出!銀行に期待できることは?海外進出絡みの話をして欲しい。こういうご要望を時々承ります。 実はこのテーマ、銀行員向けとお客様向けではトーンが変わります。 話した回数から言えば銀行員向けが多いのですが、今回はお客様向けでやってみたいと思います。暫しお […]2019.09.01銀行が考える二つの残高とは?先日ある研修会場で出席者から、銀行対応について質問を受けました。 その人は住宅ローンの申込を、取引銀行にしたそうです。 ご本人はOKの自信がお有りだったのに、結果はなんとNO!「何で?何で?」と、その人は銀行に理由を聞い […]2019.08.21外為の出前勉強会!研修部のころ良く営業店にお邪魔して、外為勉強会をさせて貰いました。 この勉強会は銀行本部での集合研修とは異なり、研修部講師が営業店を訪問する。半分OJTのような勉強会です。 夕方15時過ぎから始めて17時頃には終了する。 […]2019.08.14信用状取引と輸入者の倒産(後編)今回は信用状取引と輸入者倒産の後編となります。 その4 船積そして買取 さてこれらの諸点をクリアーしていよいよ船積です。出来上がったB/Lを含めて船積書類を銀行に持ち込みます。 その後は普通の買取と同じなのですが、いつも […]2019.07.25信用状取引と輸入者の倒産(中編)前編からの続きです。 では信用状で確認すべき点です。 (1) 各種期限 信用状に定められた船積期限・買取期限及び有効期限は、できる限り守る必要があります。間に合わないようであれば、輸入者側に変更要求します。 しかし今回の […]2019.07.06信用状取引と輸入者の倒産(前編)信用状を使った輸出取引でもっとも難題なのが、「信用状を入手した!輸入者が倒産した!」この場合です。 これに対する教科書的な回答はこうなります。「このような時(相手が倒産したとき)こそ、信用状の本領発揮場面です。信用状取引 […]2019.06.29銀行から「良いサービス」を引き出す方法(後編)前回からのお話しを、引き続き進めたいと思います。 今回は銀行から好条件を引き出すコツです。 以下をすれば100%効果を保証!こんな訳にはいきませんが、かなりの確率で好条件を引き出せると思います。 (早い話、銀行は「これは […]2019.06.20銀行から「良いサービス」を引き出す方法(前編)銀行との取引は、ほぼ銀行の言うとおりの条件になります。 顧客から見れば少々不満な点があっても、立場的には弱いので、「仰せごもっとも」の場合がほとんどです。 もちろん取引の条件には、法令の定めによる物も多々あります。これは […]2019.06.07AIBAの無料貿易相談今回は貿易アドバイザー協会(以下AIBA)の、無料相談のお話しです。 皆さんはAIBA(アイバと呼びます)をご存じでしょうか? 元々はジェトロ(独立行政法人日本貿易振興機構)認定の、貿易アドバイザーのメンバーが集まって組 […]2019.06.01「居住者・非居住者」はここに注意!今回は知識の整理を兼ねて、「居住者・非居住者」について、お話ししたいと思います。(別名、居住性の問題とも言います。) ちなみに法人にもこの区別はあるのですが、ウッカリしがちなのは個人のほうです。 そこでここでは個人のお話 […]2019.05.18輸入をしたら、船積書類が銀行に到着した!海外から商品を購入すると、商品引き取りのために、輸出相手からの船積書類が、必要になる事が多々あります。 少額の場合や既に代金支払済の場合は、輸出者から直接輸入者に送られてくると思いますので、それを使えばそれで終了です。 […]2019.05.11外為のアノマリーって?皆さんはアノマリー(Anomaly)と言う言葉をご存じでしょうか。 法則や理論では説明できない事象を総称します。 いわゆる「経験則」と呼んでいる物です。 株式投資や外国為替証拠金取引をやっている人には、お馴染みの言葉かも […]2019.05.02自分の銀行が合併!聞いたその瞬間は?今回は外為を離れて、銀行の合併についてです。 よく企業の合併は、結婚に例えられます。 確かに両方の経験者の私からすると、もっともな部分が多々あります。 しかし相違点も有ります。その最たる物は知ったときの瞬間です。自分の結 […]2019.04.19外為における英文サインについて今は何でもペーパーレスの時代です。 実際にサインをすることは、大変に少なくなりました。 しかし今でも外為取引では、送金小切手の発行・輸出手形の裏書き・輸入船積書類の裏書きなど、サインが必要な場面があります。 今回はこの英 […]2019.04.05外為の端数処理はこれだ問合せ:https://www.rakuraku-boeki.jp/publishing 今回は少し小さいお話をします。何の話かと言えば数字の話です。銀行業務にはお金と数字は付きものです。 外為の現場では、主に通貨交換の […]2019.03.30英文小切手は外為にあらず!メガバンクの銀行員といえども、スーパー銀行員ではありません。各人が持っている外為知識は限られています。 限られた知識でも、教科書的な事であればなんとかなりますが、実際の現場では教科書的な事だけではなく、持っている知識を総 […]2019.03.18銀行にL/C(信用状)を上手く開いて貰うコツ海外から輸入をするとき、輸出方から信用状(以下L/C)の開設を求められることがあります。 よく分からずに簡単に考えて銀行に依頼しても、L/C開設は銀行には与信行為であり、すぐに対応してはくれません。 これを如何に上手く開 […]2019.03.05再び外為取引のリスクについて考える外為実務と貿易実務。似ているようで違う部分も多々あります。 今回はそんな違いの中から、「リスク」について採りあげたいと思います。 紙幅の関係で、項目上げと若干のコメントに留まると思いますが、その点はご容赦願います。 では […]2019.02.21これなら海外からの送金が満額で受け取れる!海外からの送金を満額で受け取れない。こんな悩みをよく聞きます。 相手は確かに満額で銀行に依頼してくれたのだけど、日本に来てみるとしっかり減っている! なんでこんなことになるんだ。こういったご相談が本当に多いです。 じつは […]2019.02.15スタンドバイ信用状は怖い物?日々メディアを賑わす、大手自動車メーカー元最高幹部。 先日、産経新聞(ネット)で気になる記事を見つけました。 『「スタンドバイ信用状」損失なら全額弁済リスク』これがタイトルです。 此処だけ見ると「スタンドバイ信用状」なる […]2019.01.31外為で「Urgent!」は「至急!」ではない!?外為の現場では、様々なテクニカルタームが飛び交います。 例えば今回お話しする「Urgent」(アージェントと読みます)は、「至急扱い」の意味で大変よく使われます。 話し言葉としても、書き言葉としても、よく使われます。お客 […]2019.01.25ところでオプション・スワップ取引って何よ?このごろ新聞やネット上で、オプション取引とかスワップ取引とか、何やら東京地検特捜部絡みで話が飛び交っています。 なんとなくみんな一応の理解が有るようなのですが、折角の機会なので、この場で整理してみたいと思います。 このオ […]2019.01.15銀行マンの情報戦略って!?銀行の仕事も詰まるところ、情報の有無や優劣が勝敗を決めます。 他行に競り勝つためや、自行他店に出し抜かれないために、正しい情報を得ることは重要なポイントとなります。 今回は「銀行員の情報戦略」と大きく題してお話しします。 […]2019.01.09輸出、近い未来の資金回収。何か良い方法は?輸出を行っている皆さん! 皆さんには釈迦に説法かもしれませんが、船積が終われば、後は資金回収で一件落着ですね。ご苦労様です。 当初の契約にもよりますが、そんなに時間が掛らない場合が、圧倒的に多いはずです。遅くても一年後ま […]2018.12.25在日華僑とのお付き合い銀行で外為を長年やっていると、お客様にも様々な人がいるなあ。 本当にそう感じます。その筆頭が在日華僑の人達です。 印僑(インド人)の人達の方が、インパクトありという人もいますが、私は中国や台湾からの人々のほうが、強く印象 […]2018.12.18ATMの相互無料化が進む!?日経新聞の一面に、「ATM、相互無料化」の記事が出ました。 内容が一面マターかどうか「?」ですが、興味深い記事です。 外為と直接関係なしですが、今回のテーマとしたいと思います。 この記事の心柱は冒頭に掲げたように、三菱U […]2018.12.05キチンとしたL/C(信用状)を受け取りたい銀行の外為をやっていると、よくお取引先からご相談を受けます。 今回もその中から一件。ある輸出業者さんからのものをご紹介します。 この会社は、工作機械を中国や東南アジアに輸出している会社です。中古ですが、特上品を輸出するた […]2018.11.26現金送金停止!貴方ならどうする?日経新聞の金融経済欄に、ショッキングな見出しが有りました。 「地銀6割、現金送金停止!」何のことだと思われますか。 これ実は過半の地銀が現金扱いの海外送金を止めている。こういった状況を表現しているのです。 意図するところ […]2018.11.22新インコタームズ、外為にはここが肝かも!過去このコラムで採りあげたインコタームズですが、ようやくインコタームズ2020について、情報を得ることが出来ました。 最近、「新インコタームズ」について貴重な情報をいただいたので、外為に関係しそうな点をお話したいと思いま […]2018.11.17銀行にブラックリストはあるのか?ホテルのフロントマネジャーさんから聞いた話です。ホテルにとって困るお客さんは様々だそうです。でもこれらを総称する言葉は「UG客」。UGとはundesirable guest。 つまり好ましからざる客。 平たく言えば、二度 […]2018.11.03送金決済に手形は必要か?普段講師をしているワークショップがあります。 ここの出席者から、貿易決済に関する質問が有りました。 「送金決済に手形を付けてやっている。これで良いのか?」 こんな質問です。 この担当者は自分の貿易知識では、手形はL/C決 […]2018.10.20銀行のシステム更新、外為は?銀行のシステムは、お金を扱うだけに堅牢且つ大規模です。 しかも時代は変わっていくし取扱業務は拡大していくので、一定年月が経つとシステム更新する必要が出てきます。 加えて合併や統合など予期せざる事情により、経年劣化していな […]2018.10.11外為研修は商売になる!?先日私の経歴を知ったある上場会社から、外為研修についての相談がありました。 その会社はご近所でもあり、早速お邪魔してきました。 お会いした事業部長さんは元々銀行員の方で、主に外為システムに関するお仕事をされていたとのこと […]2018.10.04日経新聞記事の「海外送金の時間短縮」について8月下旬の日経に、「海外送金の時間短縮」との記事が出ていました。 金融経済欄の大部分が使われていたので、目にされた方も多かったのではないでしょうか。 このようなタイトルが掲げてあると中身が気になるのですが、読んでみるとス […]2018.09.21海外送金!TransferWiseが良いのでは?私の所属する貿易アドバイザー協会(通称AIBA)のNET論壇で、先日海外送金が話題になりました。 そこで紹介されたのが、TransferWiseと言う仕組みです。PayPalとよく似た感じですが、さらに進化している感触を […]2018.09.14海外送金、名前が先か?口座番号が先か?今回のテーマは、「卵が先か?」「鶏が先か?」みたいですが、実は結構まっとうな話で、今でも十分注意を要する問題です。 あるときお取引先の中堅メーカーから、海外送金の依頼がありました。依頼書を点検しましたが全く問題無し。当日 […]2018.09.08決済資金を少しでも早く受け取りたい!貿易取引で銀行が登場するのは、主として資金決済の場面です。 輸出であれば資金の受け取り。輸入であれば資金の支払いの場面です。 輸出業者にとって資金を受け取らないことには、次の商売の仕入れすら出来ないので、当たり前ともいえ […]2018.08.22レートサービス(相場優遇)がどこかに消えた!?皆さんは「レート・サービス」と言う言葉をご存じですか。 「相場優遇」とも呼ばれる、銀行の顧客サービスのことです。 これは銀行の対顧客相場(公表相場、公示相場のこと)より、皆さんにとって有利な相場が適用される制度です。 ホ […]2018.08.17為替予約のヘッジ率はどうすべきか輸出入を問わず、貿易取引では通貨交換が発生します。(全額円建て取引。こんな恵まれた話は別ですが。) 今回は、どの程度為替予約を取るべきか。いわゆる為替ヘッジ率に、焦点を当ててお話しします。 外貨建債権債務の為替ヘッジ策は […]2018.08.01外為取引の決まり事銀行員の話をマトモに聞いてはいけない。こんなフレーズを資金運用の講演会でよく聞きます。 講師の言わんとするところは、銀行の言うとおりにすると、銀行都合の運用商品をつかまされる。 これは決して皆さんのためにならない。こうい […]2018.07.21マルサが来た!今回は外為ではありません。マルサです。 長い銀行員生活で、たった1回だけの国税局査察(マルサ)の話です。 今でも夢に出てくるぐらい強烈な体験でした。時は遙か昭和の御代に遡ります。当時はバブル真っ盛り。 今から思えばバブル […]2018.07.04外為書類に間違いがあった!輸出代金回収のため、銀行に船積書類を提出し買取を依頼する。 典型的な輸出為替の取り扱い依頼場面です。 ところが書類上のミスが発見された。どうしましょうか、と銀行からの問い合わせが来た。 今回はこんな時はどうするの?これを […]2018.06.22L/C取引にも上級テクがあるんです今回はL/C(信用状)に関心のあるご担当向けに、ほとんど目にしたことの無いような、上級テクをご披露します。(ちと大げさですが。。。) これは輸出ご担当向けなので、その点お許し下さい。 輸出企業にとって永遠のテーマは、迅速 […]2018.06.09「疑わしい海外送金」は事前に分かる?先日、日経新聞の金融経済欄に、海外送金の話が出ていました。 話自体は「ふーんそうなんだ。」程度でしたが、皆さんと共有したい部分があり、今回とりあげる事にしました。 まず記事ですが、タイトルは「疑わしい海外送金検知」です。 […]2018.05.31この取引は「旧皇族案件?」このところ世情を賑わす「〇〇案件」とか「忖度」という言葉。 皆さんはどうお聞きになっておられますか。 私は過去似たような案件にぶつかりました。 結果は何も無かったのですが、当時は狐につままれたような、本当に奇妙な気持ちが […]2018.05.21カボチャの馬車にシンデレラはいなかった?今回は外為から外れますが、見出しのテーマで書いています。 スマートデイズが手がけたシェアハウスの件です。前から大変興味がありました。 特に銀行がらみの部分です。一言で言えば「バブルを思い出す。」そんな気持ちでした。 ロー […]2018.05.16銀行におけるインコタームズと外為インコタームズは貿易取引条件とも呼ばれる、大変重要な取引概念です。 多くの貿易担当者の皆さんにとって、インコタームズのどの条件が取引に用いられるかが、仕事量やコストに直接響くので、常に意識されていると思います。 翻って銀 […]2018.05.02外為での書類の流れ:クーリエ(海外宅配業者)前回に引き続いて、外為における物流のお話です。 何を今更の感もありますが外国為替と名乗る以上、外為取引では海外とのやり取りは必須事項です。 ペーパーレスの世の中ではありますが、現場では今でも確りと、紙ベースでのやり取りが […]2018.04.24外為での書類の流れ:センターと各営業店銀行というと何でもオンライン!というイメージがあります。 これって嘘ではないのですが、全部本当ともいえません。 もっと泥臭い部分があります。今回はこの泥臭い部分。見てみたいと思います。 ところで何が泥臭いのかと言えば、そ […]2018.04.17銀行の会議は踊る?「会議は踊る。されど進まず。」という有名な言葉があります。 1814年のウィーン会議を評したものです。 今でも会議漬け状態の「自虐ネタ」に使われるようです。 どんな会社でも打ち合わせ(=会議)は必要なので、気づくとこの状 […]2018.04.07銀行から外貨預金を勧められたら日銀のマイナス金利政策によって、円定期預金の無利息状態が続いています。 皆さんはこんな状況ではしょうが無いなと半ば諦めて、定期預金は貸金庫代わりでいい。こう思っておられませんか? 銀行は皆さんがこう思ってしまうと儲からな […]2018.03.29銀行の言う「長期・短期」とは?銀行に外為や融資を依頼すると、よく「これは長期ですね」とか、「これは短期なので」という言葉が返ってきます。 「長期なので審査に時間が掛かります。」 「短期であれば問題ないでしょう。」 こんな具合です。 これって何を基準に […]2018.03.20チェッカーという仕事って?チェッカーという仕事が銀行にあります。 この仕事、実は銀行のHP等どこを見ても説明は出ていません。 銀行の人間でも、「チェッカー?」「ん???」の反応でしょう。 今回はこんな不思議な仕事、「チェッカー」のお話です。 皆さ […]2018.03.13海外送金が劇的に変わる、外為も!?日経新聞に「スマホ送金、24時間OK!りそな銀など」という見出しで、新しい送金サービスの記事が出ていました。 記事は、りそな銀行、住信SBIネット銀行、スルガ銀行が、この夏からスマホを使って個人間の送金が出来るようにする […]2018.03.04頼みもしないのにL/C(信用状)が着いた?今回はある機械メーカーからの相談です。案件はバングラデシュ向け機械輸出。 例によってネット論壇では多くの意見が出されました。議論の中身に入る前に、背景を若干説明します。 このメーカーでは在バングラデシュ顧客との、約一億円 […]2018.02.23外為実務に英語は必要か?なんとも変なタイトルで恐縮です。 しかし英語ダメ人間としては、重要なことだと自信があります。今回はこの辺のお話です。 外為実務とよく混同されるものに貿易実務があります。この貿易実務。本当に英語力が必要だと思います。 隣の […]2018.02.09銀行員の年収は何で決まるか?世間では高給取りのイメージの強い銀行員ですが、もちろん全員が高い年収を取っているわけではありません。 高い人も安い人もいます。となると差は何か? 皆さんも興味がおありではにないでしょうか。今回はこのお話です。 さて銀行業 […]2018.02.02OFACを調べたい!外為取引にはいろいろな制限があります。 日本政府が日本企業にかける制限は理解できますが、アメリカが日本企業にかける制限て何なの?これが最近話題になりました。貿易アドバイザーのネット論壇でです。 アメリカ当局が日本企業に制 […]2018.01.26L/CをBID BOND代わりに使った!いきなり専門的なタイトルですいません。 今回のタイトルは、(本来)注文が確定して使うL/C(信用状)を、まだ商売が成立していないうちに使ったと言うことです。銀行としては大変リスクのある話です。 過去お話ししたようにL/C […]2018.01.13信用状(LC)サイレントコンファーム、沈黙は金?先日、あるミーティングで「サイレント・コンファーム」と呼ばれる、信用状取引について質問がありました。 この存在については過去この欄でも触れたましたが、そのときはそれ詳しい説明は省きましたので、今回はこちらのお話をしてみた […]2018.01.08銀行外為担当者の「営業心得」とは皆さんは銀行の営業担当といえば、どんな姿を思い浮かべますか? 黒い営業鞄を持って自転車やバイクで走りまわっている。これが「いの一番」で出てくるのではないでしょうか。 実は外為の営業担当者も全く一緒でした。日々走り回ってま […]2017.12.22L/C取引、銀行手数料と利息は誰が払う?先日、初めてL/C取引をするという輸出業者の方から、手数料や利息の負担者について照会がありました。 取引銀行に聞いたら自分の銀行については教えてくれても、他の銀行のことや、外国のことは分からないという返事で、これでは相手 […]2017.12.13外為は書類との格闘だ!皆さんに銀行の外為についてイメージを聞くと、 ・「外国通貨のディーリング」 ・「海外とのデータ通信」 ・「海外との資金決済」 ・「日本企業の海外進出支援」 等々、いろんな答えが返ってきます。 どれもその通りだと思います。 […]2017.11.30銀行に行くタイミングはいつがベスト?今回は覚えておいて損のないお話を一つ。今も昔も銀行の窓口は混雑しています。 もちろんガラーンとしている時もあるのですが、そうそう都合よく、自分が行くときにすいているわけではありません。 で結局、気が進まないながらも銀行に […]2017.11.21銀行員は研修でつくられる?!どんな組織でも人材が揃わなければ、前には一歩も進めません。 特に銀行は今も昔も「人」が基本です。銀行のような労働集約型産業では、一定レベルの人材が常に求められます。既にそのレベルにある人を中途採用するパターンも、昨今では […]2017.11.18それでもL/Cは無くならない!?私が外為を始めた昭和のころ、「L/Cはやがて無くなる。」こう言われていました。 しかし平成も29年、L/Cは健在です! 最近イラン向け輸出で決済方法が問題となり、結局L/C決済になった例がありました。 イラン・日本双方で […]2017.11.01「メガ銀大リストラ時代」えっ、いよいよ!?先日の日経朝刊に「メガ銀大リストラ時代」という記事が出ていました。 思わずドキンとして記事に読み入ってしまいましたが、さすがは日経です。内容はキチンとしており安心しました。 ただ他の人が読んだらどんな気持ちか、と心配にな […]2017.10.26出世する銀行員はこのタイプ!今回はちょっと毛色を変えて、出世する銀行員をフォーカスします。 今も昔も銀行には就職志望者が多く集まります。勢い優秀な人材も多くなるのですが、昔はそれでも、「なんであいつが」と言うような人間も、採用になっていました。(実 […]2017.10.14取引相手がB/L(船荷証券)を無くした!最終編/> 前回は対策編をお送りしました。今回は最終編として結果と私の意見をお話しします。 AIBA論壇でひとしきり議論がなされた後、相談してきた会員から、結果みたいな報告がありました。 結果みたいなと言うのは、そこに書かれた […]2017.10.02取引相手がB/L(船荷証券)を無くした!対策編過去二回にわたってB/L紛失騒動の背景と、それに対する初動をご説明しました。 今回はその続編として対策編をお送りします。(なお次回でこの一連のお話はお終いです) 私の所属する貿易アドバイザー協会での論調は、大きく二つに分 […]2017.09.16取引相手がB/L(船荷証券)を無くした!初動編前回はこの事態の背景を説明しましたので、今回はその続編として初動編をお送りします。 実際の協会の論壇では、いろいろな人が自らの信条に従って、様々な意見を述べており百家争鳴の状況でした。 そこでこれらの意見を、私なりに整理 […]2017.09.08取引相手がB/L(船荷証券)を無くした!状況編私の所属する(一般社団法人)貿易アドバイザー協会で、最近「ある議論」が巻き起こりました。 この議論、私にとっても大変に参考になるものでした。折角の機会ですので皆さんにもぜひお伝えしたく、今回から回を分けてお話してみたいと […]2017.08.31T/T決済を断られたらどうする?輸出業者の場合前回に引き続いてのお話となります。 取引相手からT.T.決済を断られた時、他の手段には何があるか?今回はこのテーマの輸出版です。 T/T決済を変えられてこちらが困るというのは、前受金で取引している場合だと思います。すなわ […]2017.08.25T/T決済を断られたらどうする?輸入業者の場合先日、貿易担当者とのミーティングで、取引相手からT/T決済を断られた時、他の手段には何があるか。 という質問を受けました。 相手の言い分を聞いてしまうと、取引条件が悪化する可能性が大です。 よってこちらの利益も確保しつつ […]2017.08.18何で銀行の手数料って高いの?「お宅の銀行の手数料は高い!」 銀行員なら一度や二度、必ず聞かされるフレーズです。そんなことは無い。他行と比べて割安。 こう思っていても、別の人から同じことを言われていました。 世間一般の認識でも「銀行手数料は高い」が相 […]2017.08.12税関の事後調査、銀行の役割は?外為をやっていると「税関が調査に来た!」という話をよく聞きます。先日もあるメーカーの海外営業担当と話をする機会があり、「税関の事後調査」の話になりました。 その人はベテランなので無難に切り抜けたとの事で、こちらとしても「 […]2017.08.02銀行窓口での海外送金の留意点はこれだ!銀行の窓口ではお客様から取引の依頼があった時、大原則として本人確認が必要となります。 ややもすればこの点ばかり強調されるようですが、実はもう一つ大事な点があります。 今回は先月講師を務めたセミナーの中から、銀行窓口での海 […]2017.07.19元本保証の投資信託が出た!?ご承知の通り預貯金と異なり、投資信託(以下投信)には元本保証などありません。 日経紙上で三井住友銀行が、「元本防衛型投信」を7月から発売!との記事が出ていました。 元本保証ではないようですがそれに近いようです。今回は予定 […]2017.07.07これは注意!海外送金のポイント先月、とある財団法人で、小口輸入事業者向けセミナーがありました。偶々そこで講師をする機会があり、海外送金のお話しをしました。 銀行の実情にも触れた内容にしましたので、皆さんのお役に立つのではと思い、二回に分けてご紹介いた […]2017.06.27貿易取引での銀行選び3つのコツ今回は貿易取引での銀行の選び方です。 ずいぶんと昔の話ですが「顧客満足度調査」で、外為取引先に「当行を選んだ理由」を聞いたことがあります。 前向きな答えを期待したのですが、 「元から口座があった」 「近所だったので」 「 […]2017.06.17外貨の換算相場、銀行ではどうしてる?外貨を円、逆に円を外貨にする時、交換相場が必要となります。 みなさん。銀行はどんな交換相場を使っているか、ご存知ですか? 銀行の外為取引に慣れていないお客さまは、外為取引に使う換算相場がよく分からず、銀行が勝手に作って使 […]2017.06.09銀行の情報管理はここが違う!情報の管理は大変に重要です。皆さんの会社は如何ですか? 今回は銀行の情報管理の状況を見てみましょう。 情報の管理には、大きく二つの側面があると思います。ハード面とソフト面です。ハード面での情報管理は企業が苦心するところで […]2017.05.26銀行員は貿易を知っているか?貿易をやっていると、資金決済絡みで銀行との接点が出てきます。その際、窓口となる銀行担当者が、貿易実務に詳しくないという評判をよく耳にします。実際のところはどうなのでしょうか? 結論から言うと銀行の担当者が外為の経験が無け […]2017.05.18ついに「東銀」の名前が消える?日経紙上で扱いは小さいながら、私にとってはショッキングな記事が出ていました。来春にも三菱東京UFJ銀行の行名から、東京が消えるというのです。 東京とは地名ではなく同行の母体行の一つ、「東京銀行(略して東銀)」のことです。 […]2017.05.16銀行のボンド(Bond)ってなんのこと?問合せ:https://www.rakuraku-boeki.jp/publishing 今回は銀行発行の海外向け保証状のお話です。実はこの保証状ことをボンド(Bond)と呼びます。 ボンドは普段必要になる人は、そんなに […]2017.04.27銀行はなぜサレンダーB/Lを嫌がるか最近、海上輸送でサレンダーB/Lの、取り扱いが増えてきました。輸出者、輸入者双方にとってメリットがあるこの制度、銀行に話を持ち込むと、途端にトーンダウンしてしまうようです。 なぜ銀行はサレンダーB/Lを嫌がるのか。今回は […]2017.04.11銀行員のお昼ごはん今回は外為や貿易実務を離れて、ちょっと銀行員の日常を覗(のぞ)いてみます。 銀行のお店は、開店から閉店まで休むことがありません。ほとんど窓口を閉めずにフル営業です。お昼休みにいっても窓口はやっているし、工場みたいに交替で […]2017.03.28取引銀行が合併した(その2)気になる4点前回に引き続き、取引銀行が合併した時のお話です。 前回銀行の合併では、主導権を握った銀行はどちらか?この見極めが重要と申し上げました。 これは以下の点と密接に関連するからです。ここで注目すべきは以下の4点です。(前回同数 […]2017.03.27取引銀行が合併した(その1)主導権は?先日も関西の地銀3行が、実質合併との報道がありました。銀行が合併すると、皆さんにもいろいろ影響があります。 今回は、取引銀行の合併でどんな影響が出るのか。これを二回に分けてお話しします。 先ず考えるのは合併と聞いたら、自 […]2017.03.22海外からの送金「念書扱い」入金はなぜ恐い?海外から送金が到着して、銀行から送金内容が一部違うので、念書があれば入金します。と言われることがあります。 実はこれ大変なリスク取引です。今回はこのお話です。 海外から送金を、外為では被仕向送金と言います。海外への送金を […]2017.03.05先行き不透明な為替相場にどう対応する?よく皆さんから為替変動について聞かれます。 為替リスクへのヘッジ方法はいろいろと出ていますが、為替変動への取り組み方針については、書かれたものは少ないようです。そこで今回は、ここにフォーカスを当ててみたいと思います。 か […]2017.02.27放っておけない!外為にもマイナンバーの波がマイナンバーと言えば、国内取引が対象と考えがちですが、実は外為でも必要になる事があります。今回はその点についてお話しします。 マイナンバーそのものについては、イロイロと発表されているので、ここではあえて触れないようにしま […]2017.02.18サインは印鑑の代わりにあらず!問合せ:https://www.rakuraku-boeki.jp/publishing これは皆さんとのやり取りで何か問題が発生したときには、銀行としては、皆さんからの依頼だという証拠が必要なのです。印鑑をついてもらう […]2017.02.08銀行員は高給鳥!?高給取りの代名詞のように言われる銀行員ですが、本当にそうなのでしょうか。今回はその辺のお話です。 今も昔もそうですが、給料が高いか安いかは、サラリーマンやその家族にとって、最大の関心事です。 自分の会社内での位置付けもさ […]2017.01.28外為取引にも消費税が付くのはなぜか?銀行の外為計算書を見て、不思議に思う人はいませんか。消費税が付いていたり、付いて無かったり。いったいなんでこうなるのか。一度整理してみる必要がありそうです。今回はそんな外為と消費税のお話です。 消費税が初めて導入されたの […]2017.01.24回転する信用状!(Revolving L/C)の話輸入を生業(なりわい)にする人にとって、商品の安定確保は、絶対に譲れない生命線です。ここで活躍するのが信用状(L/C)です。 ところが信用状は、都度銀行に開設を依頼する必要があり、煩雑さは馬鹿になりません。こんな悩み解消 […]2017.01.19銀行が「取引枠」を作ってくれた!銀行取引が進むと、銀行が枠(与信枠)を作ってくれることがあります。銀行とお客様双方にメリットのある仕組みなのですが、余り「ものの本」には書かれていません。 理由はよく分からないのですが、銀行の方で積極的にセールスしていな […]2017.01.07NEXIの輸出手形保険が勧められるワケ輸出業者にとって、100%代金回収は永遠のテーマです。全額前金ならともかく船積先行であれば、回収リスクを感じながらの、船積が実態と思います。 今回はこの点でご参考になればと思い、「貿易保険」をご紹介することにしました。 […]2016.12.20海外送金、同じ銀行間でなぜ到着がバラつく?海外送金を銀行に頼むと、予想外に早く着いたり、ひどく遅かったりすることがあります。原因を銀行に聞いても、明確な答えはありません。なぜバラつくのでしょうか。今回はこの点を考えてみます。 海外に送金を頼むと同じ銀行の同じ相手 […]2016.12.13AI(人工知能)で外為業務が変わる!?いまはやりの人工知能を使っての業務改善の話が、日経に出ていましたので、ご紹介してみたいと思います。 先日、日経の朝刊に「外為業務 AIでカイゼン」と題して、人工知能による外為業務改善について記事が出ていました。扱いがきわ […]2016.11.27銀行との交渉は誰とすべきか?今回は銀行内部の組織を少しのぞいてみます。 銀行との取引では「お金」が間に入るだけに、しかるべき相手と話すことが重要です。キーパーソン以外に話しても、さんざん説明や資料を要求されて、挙句の果てにはその場ではOKにならず、 […]2016.11.19小口取引の決済に「送金小切手」は良い悪いか?金額の小さい取引の場合、送金小切手を決済手段とする場合があります。 ところで送金小切手は、良い決済方法なのでしょうか。 送金小切手はDemand Draft(ディマンド ドラフト)ともいいます。今もそうですが、特に昔は大 […]2016.11.08相場優遇でドル円の交換レートをまけてもらおう今回は通貨交換を銀行にしてもらうときに、あらかじめ銀行の定めたレートではなく、まけてもらおうという話です。(このレートをサービスレートともいいます) 海外との取引がすべて日本円で出来れば、通貨を交換する必要はありません。 […]2016.10.31輸出で買取と取立どちらが良いの?輸出をしていると、初めての相手や大口の相手から、送金決済を断られることがあります。その時、代替手段として出てくる話が買取・取立です。 買取・取立と聞くと、何となく船積書類を銀行に持っていけばいいような気がします。実際はど […]2016.10.17外為も運転免許証は最強の本人確認資料か?外為に限りませんが銀行の窓口に行くと、しばしば本人確認資料の呈示を求められます。 本人確認資料はいろいろとあるのですが、運転免許証は最強と言えるのでしょうか?そうであれば運転免許証が一番となります。 今回はこの点を考えて […]2016.10.01銀行の営業担当者って何者?世の中には変わった手紙もあるもので、会ったこともない人から親展扱いで、「お世話になりました。こんど担当者が交代して、凸凹○△になりました。よろしくお願い申し上げます。」と言ったDMが来ることがあります。 お世話してもらっ […]2016.09.18銀行口座を持ってると手数料がかかるの!?日経紙上に、ATM手数料の一部有料化の記事が出ていました。今回はここから見えてくる、銀行の本音を探ってみます。 「受益者負担の原則」という考え方があります。これは利益を受ける人は、その利益に関する費用を、負担しなければな […]2016.09.18欧州へ送金する際「IBAN」が必要と言われたが?欧州へ送金しようと思ったら、「IBAN」が必要と言われた。これって何? 銀行の窓口で海外送金を頼むと、受取人の情報以外に、「IBAN」(アイバンと言います)を求められることがあります。 今回はこの「IBAN」にまつわるお […]2016.09.02自分の銀行口座に他銀行で入金!日本の銀行タイで開始日経新聞の一面に、「預金業務 外銀に委託」と、三井住友銀行の記事が出ていました。 みんなにお役立ち!とまではいきませんが、なかなか良い話ではと思います。 記事をざっと読んだだけでは、なぜこれが一面記事に値するのか、分かり […]2016.07.29なんで為替予約はとれないの?レストランの予約は取れるのに、なぜ為替予約は取れないのか? 今回のお題は「為替先物予約」(以下「為替予約」)です。皆さんは日常的に予約を取っておられると思います。ところが為替予約は、銀行の窓口で頼んでも、まず取らせてくれ […]2016.07.20銀行の営業時間が自由になると!銀行の営業時間が自由になる! 日経新聞の一面に、掲題記事が出ていました。 これの意味するところと、影響について考えてみます。 銀行は「銀行法」という法律で、いろいろ縛られていて、 あちこち制限だらけでした。 勝手に〇〇銀 […]2016.07.09銀行融資の審査、最後のポイントは?銀行の融資審査ポイントの最終回。 今回は「他にメリットはありませんか」です。 銀行はいつの時代でも「儲けてなんぼ」の世界です。 どんな立派な案件でも、採算が取れなければ、 銀行審査はボツ!となります。 よく銀行の仕事は「 […]2016.06.28担保があれば融資の審査は大丈夫?前回に引き続き、銀行の審査ポイントをお話しします。 今回は二回目として「返済は確実か?」です。 皆さんはお友達にお金を貸すときに、 お友達から 「ありがとう。すぐ返すよ。」と言われたら、 「そんなこと気にしなくていいよ。 […]2016.06.18銀行の融資審査はどうやっているのか?今回から何回かに分けて、銀行がお金を貸すときの、 審査ポイントは何かを、お話しします。 住宅ローンのような定型商品は別にして、 銀行から融資を受ける場面は、そう多くはないと思います。 とはいえいきなり銀行の窓口に行っても […]2016.06.06実は減らせる銀行書類に押すハンコの数銀行手続きと言えば、すぐにハンコが思い浮かびますが、 このハンコが押される書類の数々。 何でまたこんなにたくさんの書類がいるのだろう。 と言う点について今回は見ていきます。 銀行でハンコを押す書類は、大きく二つに分かれま […]2016.05.30外貨でお金を借りるインパクトローン活用法銀行からお金を借りるとき、 だれも何の通貨で借りようか。とは考えたりしません。 日本円に決めているからです。 ただ日本円以外が良い場合もあります。 今回はそんなときの、外貨でお金を借りるお話です。 銀行では外貨での貸し出 […]2016.05.18売買益・手数料の優遇を銀行と交渉し支払いを減らす少しでも銀行への支払いを減らしたい。どうすればよいか? 銀行への支払いを減らすためには、 銀行の収益の源泉を知るのが一番です。 外からはどこが収益源なのか、よく分からないと思います。 そこで今回は、銀行の収益源のお話しを […]2016.05.11銀行取引に印鑑が不要になる?「銀行取引に印鑑は不要?」 日経新聞に興味を引く記事が出ていました。 「口座開設 サインでOK」と言うものです。 言葉通りなら、印鑑は不要になるはずです。 さて記事の内容は、どうなっているのでしょうか。 記事には三井住友 […]2016.05.02通貨オプションを使って為替リスクに対応する為替リスクを何とか避けたい。方法はないだろうか。 海外と取引をしていていると、為替相場の動きで採算がブレて、 困ることが多々あります。 ブレを上回る利益が確保できれば別ですが、 通常はそこまで利幅は取れません。 本当に頭 […]2016.04.17為替相場の市場原理はだれが?景気動向や株式市場の行方、国や企業の運営など、 いろいろな点で為替相場は大きな影響を持っています。 今回は為替相場の動向は、だれの影響が大きく 市場原理を働かせているのか。 この点を検討してみたいと思います。 なお長期的 […]2016.04.03税務署から「国外送金等に関するお尋ね」が来た!税務署から何か来るとドキッとしませんか? 「不動産に関するお尋ね」はご経験おありでしょうか? 今回はその外為版とでもいう、 「国外送金等に関するお尋ね」についてです。 この「国外送金等に関するお尋ね」とは 海外と資金のや […]2016.03.28輸出者にとって信用状(L/C)取引は有利なの?輸出代金の回収条件の話です。 一部前金(現金or被仕向送金)、残金は船積後○○日以内の T.T.送金というのはよくあるパターンです。 ところが新規の取引先と、いきなり後払い条件では、 不安を抱えて船積することになります。 […]2016.03.15銀行員のお札と硬貨の数え方貿易実務とはちょっと離れますが、 今回は皆さんにとっても、銀行にとっても絶対必要なお金! そこでお札と硬貨の数え方についてお話しします。 銀行員はお金のプロ!と言われることが多いのですが、 お金の数え方を見て、そう思われ […]2016.03.02マイナス金利、外貨預金は「お得」?外貨預金は「お得」? 世界中の話題となった日銀のマイナス金利導入。 いろんな場面で影響が出てきていますが、 今回は貿易から少し離れて、 運用面で注目を集める、外貨預金について注目してみました。 新聞やネット上でお得な運用 […]2016.02.22TT送金の通知がきたが入金されてない。どうして?海外の商売相手から、 「代金をT.T.送金した。」と言ってきた。 早速、銀行に照会したら、 「(送金)通知は来たが、入金はされてない。」といわれた。 てっきり入金とは自分の口座だと思ったので、 「自分は構わない。すぐ入金 […]2016.02.11法人が銀行で本人確認と取引確認が必要なわけは?『銀行に行くと事あるごとに、確認・確認と言われ書類が必要になる。 なんでこんなに面倒くさいのか。簡単にすむ方法はないの?』 (銀行窓口に訪れた経理担当者) 銀行の窓口では、よく確認書類を求められます。 たいていの人は手続 […]2016.01.31新サービス構築で海外送金手数料が安く!先般、日経朝刊の一面トップに「海外送金手数料1/10」と、 刺激的なタイトルの記事が掲載されました。 興味を持たれた方も多いと思いますので、 今回はこのニュースについて、コメントしたいと思います。 今回の新聞記事は、金融 […]2016.01.28銀行取引を見直したいが何を基準に考えれば?『あまり大きな声で言えないが、いま銀行取引を見直している。 ただ明確な基準が無くて困っている。 そもそも、銀行とはどう付き合えばいいのだろうか。』 (経理担当の役員から) 銀行との取引が無い企業なんて、聞いたことがありま […]2016.01.19うちの銀行でも外為処理が速く安くできる!『こと外為の話になると「うちの銀行」は、対応のスピードも遅く、 手数料も他行に比べて高い気がする。 何か原因があるのだろうか。【その2】(中小企業のオーナーより)』 今回も前回に引き続いて外為全体のお話です。 前回は取引 […]2016.01.10うちの銀行は外為処理が遅く手数料も高いが何故か?『こと外為の話になると「うちの銀行」は、対応のスピードも遅く、 手数料も他行に比べて高い気がする。 何か原因があるのだろうか。【その1】(中小企業のオーナーより)』 今回は外為全体を見た、お話をしてみたいと思います 私が […]2015.12.28信用状を開設したいが銀行からアレコレ聞かれる『信用状を開設したいのだが、銀行からアレコレ聞かれ困っている。 信用状の開設は、そんな大変なことなのか。(ある輸入業者より)』 商品輸入のために、取引銀行に信用状(L/C)開設を依頼すると、 詳しく商売内容を聞かれたり、 […]2015.12.11信用状の照会電話を減らしたい-輸出担当者より輸出をしていると決済方法が送金ではなく、 信用状(L/C)となる場合が、結構な頻度であります。 信用状が要求する書類を、きちんと作成し銀行に持ち込めば、 銀行は買取をしてくれ、輸出者はその段階で代り金を受け取れます。 つ […]2015.12.02銀行から「送金がキャンセルされた。返金してほしい」と言われた「海外から送金を受け取ったのだが、入金手続きをした銀行から、 「送金がキャンセルになったので、返金してほしい。」 と言われた。 「こちらとしては、受け取るべきお金なので返却したくない。 断れるのだろうか。知恵を貸し […]2015.11.21相手から「送金がまだ届かない!」 と言われた。どうしよう?「海外送金をしたのだが、 受取人から未着のクレームを受けてしまった。 間違いなく送金したのだが、いくら送金したと言っても、 相手が納得してくれない。」 どうすればいいの? このような場合、「送金した!」と相手に何度返事を […]2015.11.10銀行との上手な付き合い方-輸入ユーザンス前回は輸出企業の銀行との付き合い方についてお話をしました。 今回は輸入企業の皆さん向けてのお話です。 今回もL/C付取引が対象となります。 輸出企業との大きな違いは、 銀行との接点が、かなり早い段階からあるということです […]2015.10.29銀行との上手な付き合い方-輸出と船積書類前回は貿易と外為の違いについてお話をしました。 ここからはその違いを踏まえて、銀行との上手な付き合い方を、 二回に分けて考えてみたいと思います。 先ずは輸出企業の皆さん向けのお話です。 ただし「カミ」をからめる話なので、 […]2015.10.22銀行との上手な付き合い方-貿易と外為はじめに。 皆さんは、銀行の人と接点がありますか? 「銀行からの問い合わせにでたら、話がかみ合わなくて困った。」とか、 「銀行の人に必死に説明しても、ピンボケの会話になってしまった。」 こんな経験を持つ人が、意外に多いの […] このページのトップへ