最近のナイロビは各所で建設中の建物が目立ちます。ケニアの不動産は好景気で建設ラッシュです。なんと地価上昇率は2007年から2015年にかけて535%も上がっていると言われています。 |ケニアの不動産事情って?

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公開日:2017.12.01  / 最終更新日:2019.09.17

Mama Africa! Kenya便り: ケニアの不動産事情って?

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こんにちは。最近のナイロビは各所で建設中の建物が目立ちます。ケニアの不動産は好景気で建設ラッシュです。なんと地価上昇率は2007年から2015年にかけて535%も上がっていると言われているほど。

特にマンション(こちらではアパートメント)を中心とした住宅とタワーオフィスビルが多く建てられています。

将来的な経済発展を見込み、海外からの投資家も注目しています。

今回はこれら建物について、特徴や問題についてご紹介していきたいと思います。

まずその特徴について、日本との一番の違いは、ほとんどの建物には塀と門がり、その中にたくさんのスタッフが従事していることです。主な理由は治安対策ですが、建物には門番、大きな敷地内では警備員がいます。彼らは24時間シフト勤務が多く、一つの建物に複数のスタッフがつきます。

そして彼らと同様に必ずいるのが清掃員です。その他に、建物の管理スタッフや受付、大きい建物にはガス、電気、水、大工士などの整備士が常駐している場合もあります。

オフィスビルや住宅が続々と建設されることはケニアの雇用創出に大きく貢献します。

建物の中身についてですが、オフィスビルは日本と比べてさほど変わりがないように感じますが、住宅は日本と少々異なります。それは内装です。ケニアは土地が十分にあるせいか、間取りにゆとりがあるように感じられます。特に日本の都市部と違うのは一人暮らし用にあるワンルームはなく、2LDKから、5LDKや6LDKのような日本では珍しい物件もあります。

作りは西洋式が多く、マスタールーム(主寝室)の中にトイレ、化粧台、シャワー室やお風呂まであることも。トイレはゲスト用やお手伝いさん用にも用意されていることが多く、時には家族の人数よりも多かったりします。

その他、玄関がなく玄関口からそのまま部屋の中へと繫がるので靴箱はありません。また、網戸がないので生活に少々困ることも。それは、緑豊かなため虫や蚊が多くどこからともなく虫や蚊が入ってくるのは厄介です。古い建物の場合、窓は開閉式なので自分で網戸も備え付けられないのです。

この土地が広いという恩恵は間取りだけではなく、ほとんどの建物の周辺には、木、植物、花が植えられ、大きい建物では中庭もあります。敷地内にプールやジムがある所も多く、外出が自由にできないが故に敷地内を充実させることを重視しているようです。

最近ではモダンな建物がたくさん建てられていますが、それでも古い物件が好まれたりもすることもあります。その理由は、前の住人がいたことは欠陥の少ない住宅であることを証明できるからです。

外観はとてもおしゃれでも、実際に住んでみると欠陥だらけ、故障頻発といったことをよく耳にします。
よく聞くのが、
・トイレが流れない
・換気扇が付けられていてもダクトがなく吸引されない
・ダクトが家の中に繋がり換気されも家の中で排出される
・水やガス漏れなど配管が十分に整備されていない

など、どれも日本では珍しい話だと思います。

さらに修理はオーナー次第なところがあり、なかなか直してもらえないことも。管理会社が入っている場合、そのオフィスが同じ敷地内にあれば1日2日で修理に来てもらえますが、離れていれば1週間後ものによっては修理完了まで1ヶ月はかかることもあります。

建物が増えたことで技術者の数が足りず、更に時間がかかってしまいます。気を長くして待つ、根気よく連絡をとる辛抱強さも大事になります。

今後ケニアの地価も上がると見込まれ、この建設ラッシュは続くと言われております。将来のケニアがどのような外観をみせるのか楽しみです。

次回は、ケニア総括編です。

2017/12/01 E W Africa, Schema Corporation

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