今回はケニア人との仕事で意識したいことをお届けします。文化も考え方も何もかもが異なる中でケニア人とうまく仕事を進めるための意識しておくことのヒントになれば。|ケニア人との仕事で意識したいこと

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公開日:2016.02.10

Mama Africa! Kenya便り:ケニア人との仕事で意識したいこと

こんにちは。

今回のテーマでは、ケニア人との仕事で意識したいことを
お届けします。

ケニアに進出する多くの外国企業や日系企業が現地スタッフを
雇用しています。

文化も考え方も何もかもが異なる中で、実際にその違いを
理解し受け入れ、貴重な労働力として現地スタッフをマネジメント
することは容易ではありません。

しかしながら、現地スタッフの有効活用こそ、ケニアで事業を
成功させるための最も重要な要素だとも言えるでしょう。

今回、ケニア人と仕事をしている現地日本人の方々とも
意見交換をしてみました。それらも踏まえながら現地スタッフと
仕事をするにあたり意識しておきたいことをいくつか
考えてみたいと思います。

まず感じているのが「ケニア人のプライドの高さ」です。

特に日系を含め外資系企業か現地大手企業に勤めるスタッフは
その傾向が強いように感じます。
彼・彼女らの多くはケニアの有名大学を卒業しているか、
海外留学の経験をもつ人がほとんどです。

自身の経歴を誇りにし自信を持っている人達も多く、
そのため現地スタッフにアドバイスをする際は特に人前で
しないように気をつけることが大切です。

何故かというと、人前での注意は全くの逆効果になるからです。
たとえ単純なことでも、また相手に良かれと思ったアドバイス
であっても、それが原因で時にはパフォーマンスが急に
下がることや、全く仕事をしなくなる場合もあります。

中には他のスタッフへ責任転換したり、突然会社を去ったりする
ケースもあります。

対策としては、まず人前では決してアドバイスを与えないことです。
一方的な注意ではなく、あくまで彼・彼女らに可能性があり
どれだけ期待をしているのかを伝えること。

あたりまえかもしれませんが、まさに叱るよりも褒めてやる気を
出させることが大事なようです。

次に、時間に対しての意識も日本人と全く違うことです。
ケニアでは時間通りに予定が進むことはとても珍しく、
集合時間に集まらないことや
予定時間に始まらないことが多々あります。

加えて時間までに仕事を終わらせる意識が日本人よりもはるかに
低いこともあげられます。
仕事を終わらせるために残業をするモチベーションも
高くはないため、これはケニア人と一緒に仕事を始めるときに
苦労する点だとも言えます。

対応方法としては、特に締め切りがある仕事については
口酸っぱく言って意識させるのは当然として、
計画は時間に余裕をもたせて組むことが重要です。

また複数の仮定を想定することや、
高い期待値を最初から設けないこともポイントです。

余談ですが、ケニアに20年以上も住むイギリス人の友人から、
時間に対するケニア人のある考え方を教えてもらいました。

それは
「We have all the time in the world. (時間ならいくらでもある)」
というものです。

彼女がケニアに来る前までは、1日がまさに
「Time is Money.(時は金なり)」だと、
いつも時間に追われて忙しく過ごしていたそうです。

がしかし、ケニアに移り住んでから時間への考え方が
大きく変ったそうです。

まさに日本人も時間に対する意識は
この「Time is money.」に近いのかもしれません。

次回は、仕事に対する意識の違いや、日系企業の取り組みに
ついてお届けします。

2016/2/10 E W Africa, Schema Corporation

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