フランス在住日本人に求められていた日本食材がフランス人にも注目を浴び始めています。近所のスーパーにも寿司テイクアウトコーナーができ、そこの一角に日本のビールやラムネの瓶などがお値段高めですが売られています。|フランス人に注目される日本の食材とは?

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公開日:2021.08.12  / 最終更新日:2022.10.21

フランス人に注目される日本の食材とは?

サラダやタルトなどフランスの食材

海外暮らしの発見の面白さはギャップからくることが多いようです。

食材でいえばフランスのキュウリは、かなり大きくニガウリなみの大きさです。逆に人参は、とてもほそく日本の3分の1位の大きさ。なすもピーマンもとても大きいです。フルーツは、手ごろな値段で味のよいものが手に入りやすくマルシェを見るだけでも食材の豊富さに楽しさを覚えます。

しかし、野菜などの素材は豊富でも、和食を作ろうとすると日本では当たり前に手に入ったものが簡単に入らないことに愕然とします。

お肉では、しゃぶしゃぶなどに使われる薄切り肉、すでに骨を外してある鶏のもも肉、鶏のひき肉などはこちらのスーパーでは入手が困難。お魚も丸ごと売られていることがほとんどです。

パリでは、アジア系スーパーにて日本と同じレベルのものが手に入りますが、地方になるとアジアスーパーも近くにない場合が多く日本食材の確保はハードルがあがります。日本では、食卓で当たり前に楽しめていた油揚げと豆腐のお味噌汁でさえ縁遠くなってしまいます。

しかし、食べたい意欲が強いと人は頑張れるものです。海外暮らしの人たちは家で手作りしたり、似たような食材を見つけて代用したりと創意工夫で和風な食事を楽しんでいます。

とはいっても私などは日本の里帰りのスーツケースは未だに日本食材で膨れ上がってしまいます。

今までは、フランス在住日本人に求められていた日本食材がフランス人にも注目を浴び始めています。近所のスーパーにも寿司テイクアウトコーナーができ、そこの一角に日本のビールやラムネの瓶などがお値段高めですが売られています。

オーガニック食品のコーナーには、パック包装されたお豆腐、糸こんにゃくなどもヘルシーな食材としておしゃれなパッケージで売りに出されています。パッケージに使われている写真はサラダやタルトなどフランスのお馴染みのお料理です。お豆腐は、生クリームの代わりに、こんにゃくはサラダに加えるという使い方がされているようです。

今、じわじわと人気がでているのが「餅アイス」と呼ばれるもの。日本の雪見大福よりは小さめな作りで、マンゴー風味などトロピカルなフレーバーが多いです。箱にはグルテンフリーという文字が書いてあります。アイスがメインでお餅の部分はわずかなのに、グルテンフリーという点をアピールしているのが面白いと思いました。

日本食は健康的であるというイメージはしっかりフランス人の間で定着しているようです。フランスのオーガニックストアにはあずき、大豆、お豆腐、おから、玄米などが手に入りますし、この前は梅干しも小瓶にはいったものが売られていました。オーガニックスーパーが増えているフランスでは、食生活を見直す人たちが多くなってきたといえるでしょう。

食べることが大好きなフランスの人たち。日本人が普段何気なく口にしている食べ物も彼らにとっては魅力的なヘルシーフードとなります。和食を食べるというより、日本で親しまれている食材をフランスの食生活に取り入れるスタイルのようです。

健康的な日本の食材はこれからもフランスではどんどん普及していくのではないでしょうか。

2021/08/12

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