フランスで住まいを探すのは、インターネットの普及により事前情報が素速くえられるようになりました。
パン屋さんの横に無料の不動産雑誌が置いてあることが多く、そこには地元の売り出し物件の広告が載っていてフランスパンとその無料冊子を持ち歩く人の姿もちらほら。地元の不動産会社の情報もわかりますし、販売物件の家の写真もでているので冷やかしで読むだけでも面白いものです。今回は、住まい探しをテーマにレポートいたします。
まず住みたい地区や、広さをキーワード検索して物件を探すのがまず第一歩です。家の写真もすでにサイトに掲載されているので便利になりました。次に気になる物件があれば、管理をしている不動産会社に連絡をいれて内見予約をお願いします。その時、自分が希望している条件を伝えておくと似たような条件の物件を内見の日に3か所ほど回れるようにアレンジをしてくれます。
面白いのは、まだ住人がすんでいる物件にお邪魔するパターンも多い点。全く知らない人の家に上がりこむのは不思議な感覚です。住人が不在の時でもインテリアや雰囲気である程度暮らしぶりが感覚としてわかることもあります。物があふれている家、モデルルームのようなすっきりとしたアパートなど様々です。
住人がいる時の見学は緊張するのですが、隣人や夜の騒音などの細かい点をヒアリングできる利点もあります。あらかじめ自分の望む暮らしや条件をできるだけイメージしておき、ノートに書き留めておくのがお勧めです。そうすると見学した物件の状態がどんなものであれ冷静に判断しやすくなります。空き物件だとニュートラルに判断できることでも、他人が住んでいる物件だと目に入る情報にとらわれがちになってしまうものです。
不動産屋の決まり文句にご用心!
見学したのち、お気に入りの物件をみつけたら次は交渉です。購入の場合は、値段交渉が可能な場合が多いです。買い手側が売値より低い価格を提案して交渉がスタートするわけですが、ここでも慌てず冷静に対応がポイントです。「この物件、他にも購入希望している人がいます。」と不動産会社からいわれるパターン。これを聞くと買い手は焦ってしまいがちですが、これは不動産屋の決まり文句のようなものなので鵜呑みにしないほうがいいでしょう。
最後に、住まいがかわるとそれにまつわる出費も多くなります。快適に暮らすために家具の買い足しや、内装を変えたりなどの費用が必ずでてくるので予算は余裕をもって組んでおくことをお勧めします。
またフランスの引っ越しシーズンは年末と新学期が始まる9月前です。いい物件をみつけたければこの引っ越しシーズンの3か月前に決めておくのがお勧めです。
2021/04/28