フランスで受けたサービス、または仕事上の取引などで納得がいかない場合クレームをいれなければいけない場面もでてくると思います。
怒りの感情を爆発させるやり方は、クレームをつける側も精神的にエネルギーを消耗しますし相手の理解を得ることも容易ではありません。今回は、どんな風に伝えればこちらの不満や要求を理解してもらえるか幾つかの事例をあげてレポートいたします。
お店で受けたサービスに対するクレームのいれ方
フランスに観光やビジネスで訪れた場合、サービスの質がよくなくがっかりした経験があるかもしれません。日本のサービスの質はとても高いのでそれに比べるとどうしても劣ってしまうかもしれませんが、ある程度は寛容な心で対応するのがいいでしょう。それでも、納得いかないサービスを受けて一言どうしても言っておきたいという場合もあります。
そういう時は、その場のマネージャークラスの責任者を呼んでもらいます。そこで落ち着いてクレームをつけるのがいいでしょう。責任者クラスの人は、サービス向上に対して責任感がありますし、彼らもお客さんの意見は参考になるのでしっかり聞いてくれることがほとんどです。ミスに対してフォローの権限も持っていますので、真摯に対応してくれる確率が高いでしょう。
取引相手に対するクレームの伝え方
フランス人は、相手の気持ちを接するということはもちろんしますが、やはり言葉で表現するコミュニケーションを大切にします。取引相手の場合、最初に「今回の取引またはサービスに対して不満があります」ということを伝えることがいいと思います。最初に伝えるということが大切です。
そこで相手は、クレームだということを踏まえて話をきいてきます。不満な点を幾つかあげて、最後にこちらの要求を伝えてみましょう。
100%要求を受け入れてくれることは、難しい場合もあるかもしれませんが交渉を重ねてお互いが納得いくポイントまでもっていくことは十分可能です。
困った時に使えるお助け簡単フレーズ
フランスで、しつこい勧誘にあうことは日本に比べるとあまりありません。勧誘を断ってもわりと簡単に引き下がってくれるのも有難いです。しかし、時によくわからないアンケートなどの電話がかかってくることもあります。その手の勧誘とわかったら相手がお決まりの話を始める前に一言こういいます。
「あなた近いうちに罰金払う事になりますよ。では。」
弁護士や裁判という言葉も、使えなくはないですが罰金のほうが心理的にグサリとくるようです。相手がドキッとすることを言い返すことがポイントです。このフレーズは、日本のキャッチセールスなどの対応にも使えるのではないでしょうか。
最後に覚えておきたい事は、フランスでは謝罪の言葉を聞くことがあまりありません。そこは、「なんで謝らないんだ!」と思うのではなく、そういう文化であるという風に理解するほうがいいと思います。
2020/08/19