フランスに出張した際、取引先との会食の席が設けられることも多いと思います。
フランスで接待で受ける食事会のマナーの中でこれを知っておけば余裕をもって楽しむことができるポイントを幾つか紹介します。
フランスの接待の食事会は、昼のランチタイムに開かれることがとても多いです。夜は、プライベートな時間という意識が強いフランス人は昼の勤務中に接待の食事会を企画します。
例えばフランス料理のお店に行った場合、食事と一緒にワインを勧められる事があります。
フランス人は昼からビールやワインは1杯程度なら飲む習慣があります。日本人に馴染みのあるビールは、食事前の1杯として飲むのが一般的で食事中のお酒はワインがメインとなります。
多くの確率で、接待相手の外国人にも自国の美味しいワインを勧めてきます。ワインやお酒が好きな人ならば是非味わって頂きたいものです。食事のお供にワインの美味しさを実感できるいいチャンスです。ワインから話が弾むこともあります。
もし、飲みたくない場合は、2パターンの答え方をマスターしましょう。
1つ目は、一応受け入れて実際はワイングラスに口をあまりつけない。もし飲み残してもワインはフランスではそれほど高価なものではないので問題はありません。一緒に乾杯をして一口だけ飲んであとは残しておけばいいのです。
2つ目は、最初からグラスを断るパターン。これは一見失礼にみえるかもしれませんが理由を伝えれば大丈夫です。「昼間にお酒は飲まない習慣です。」や「お酒は好きではありません。」など明確に理由があれば無理強いはしません。あいまいに断るとそれが遠慮なのか嫌いなのかフランス人には理解できなく勧めてくるのではっきりと理由を添えて伝えましょう。
現在フランスでは、飲食店内での喫煙は禁止されています。どのタイミングでたばこを吸えばいいのでしょうか。店内は禁煙ですので、当然喫煙したい方は外にでることになります。メインの食事が終わりデザートを待つ間、もしくはデザートとコーヒーの間なら席を外しても問題ありません。
またフランス人は、食事の時は意外と足並みを揃えたがる傾向にあります。メインデッシュはみな一斉にサーブされるので、一人だけ前菜をとるなどは控え同じタイミングで食事がとれるようにしましょう。
接待の食事会でも、ポイントを押さえればそんなに難しいことはありません。フランス人も日本人も食べることが大好きな共通項があります。食事を楽しみながら先方との距離を縮めるチャンスにもなるでしょう。
2019/06/13