最近巷でシェア電動キックボードが大人気です。
首都ヘルシンキをはじめ、地方都市でも導入が開始され、至るところで見かけます。
ということで今回は、日本でも実証実験がはじまるシェア電動キックボードについて紹介します。
ちょっと歩くには遠いけど、車で行くまでのところではないー。
こんな微妙な距離を移動するのに最適な乗り物として登場したのが、電動キックボード。
自転車のシェアリングと同じようにこちらもシェアリング事業との親和性が高いため、今のところフィンランドでは、シェアサービスとして提供されています。
フィンランドに最初に導入されたのが、隣のスウェーデン企業が提供するキックボード。その後、フィンランド地元のスタートアップ企業でもサービスが立ち上がり、現在ヘルシンキと地方都市タンペレの企業が導入しています。
使い方は簡単。まず提供するサービスのスマホアプリをダウンロードします。キックボードがある場所が見つかったら、キックボードのロックを解除します。必要事項を登録したら、キックボードに乗ります。キックボードには、アクセルレバーとブレーキレバー(またはフットブレーキ)が付いていますので、これを使って走行します。アプリで表示される指定の返却場所または目的地に着いたら、そこでキックボードを止めてアプリを終了します。利用料金は、平均的に1分15セント(約18円)ですから、1時間あたり1000円です。
このように非常に簡単で誰でも使えて利便性は高い乗り物ですが、メリットとデメリットがあり今あらゆるところで議論が展開されています。
メリットは、利便性のほかに環境配慮型設計により、リサイクル・リユースなどが可能なこと。部品とバッテリーは1-2年の耐久性があるといわれています。また自転車と同様に、CO2排出の削減や車の駐車場問題などの解決にも貢献します。
デメリットは、なんといってもスピードの出し過ぎや乗り捨て、二人乗りなどが問題になっています。特にスピードについては、最近スウェーデンやフランスで規制に乗り出しています。フィンランドは小型電動自動車の規制に則っていますが、地方都市のタンペレ市では、指定の返却場所と速度に関する独自のガイドラインを設けています。
指定の返却場所については、ほとんど設けていない会社が多いですが、最近立ち上がったヘルシンキのスタートアップ企業はこの場所を設けており、ここに返却すると返却料金が安くなるという仕組みになっています。さらにこの会社は、地域における制限速度も導入する予定です。 たとえば、繁華街では20km/hでの走行禁止などという規制を設けるようです。
個人的にまだ乗っていませんが、やはり人が少ない自転車歩道では気持ちよく乗れそうですね。導入して間もないためデメリットの方が目につきますが、Maas(Mobility as a service)の一貫としてまだまだ改善の余地があり、新たな移動の概念として注目が予想されます。
画像出典元:
https://www.v2.fi/artikkelit/viihde/2519/Koeajossa-Tier-sahkopotkulauta--kiitamista-vuokrasahkolla/
2019/08/17