コンテナ貨物のダメージトラブルが増えています。事例と対応策をご紹介しましょう。
事例:コンテナヤードでの貨物ダメージ
経済発展がめざましいアジア各港、世界各国からの貨物船が増えている。全てのコンテナ船の荷役がコンテナ専用岸壁で行われるわけではないことを認識しておく必要があります。
コンテナ荷役専用クレーンがない一般岸壁でコンテナ荷役を行うケースが多くなっています。
コンテナ専用クレーンは、4点吊りですが、一般クレーンは、1点吊りの場合が多いため、コンテナが大きく揺れ、コンテナ内の貨物が移動してダメージとなることが起こりえます。
回避策:
船会社には、岸壁を指定する権限はありません。 到着する船の込み具合をみて港湾局の判断で、使用岸壁が指定されるのです。つまり、荷主として、コンテナ専用岸壁での荷役を指定することは、不可能なのです。
そのため、一般クレーンによるコンテナ荷役が行われることを予め想定した梱包対策が必要となります。特に、機械設備など、偏加重を伴う貨物は十分な注意が必要です。
2012/03/28