昨年来の世界経済のスローダウン・荷動き低下により、実勢の海上運賃は、路線にもよりますが、大幅に低下しました。
最近、在庫調整が一巡し、景気底入れ期待が広がり、荷動き量が増えていることを反映して、以前のレベルから極度に下がってしまった実勢レートを元のレベルに引き上げるなど、現状マーケット相場にあわせた運賃レートの調整(運賃修復=Rate Restoration)が行われています。
しかし、世界の海運各社は需給ギャップにも直面しています。
世界全体のコンテナ船船腹量は、2009年末で1,326万TEU(2008年末の1,236万TEUに比べ、 7.3 %増)と好況時に大量発注した新造船が投入されています。
今後も船腹量は、毎年10%程度増加すると見られており、世界の船舶需給ギャップが問題となっています。
2009/10/23