航空会社のアライアンスはよくご存知だと思いますが、世界の海運会社でも同じような共同運航がさかんに行われているのをご存知でしょうか?
コンテナ船は、中国やインドなどのBRICsの経済発展やアジア起点の国際分業生産などにより年率10%以上で拡大しています。
そのため、寄港する港を増やし、しかも配船頻度を高め、航海日数の短縮などサービス改善の要請はますます高まっており、船隊の規模拡大が課題となってきています。
単独で110隻以上のコンテナ船を保有する世界最大の海運会社であるMaersk Sealand(デンマーク)が来年早々にオランダの海運会社P&O Nedlloyd社を買収することを発表し、保有船舶数が160隻以上になります。
日本郵船をはじめ独・マレーシア・香港とP&O Nedlloyd社の5社が加盟していた世界第2位のアライアンスは、 P&O Nedlloyd社の穴埋めを目的として、商船三井・韓国・シンガポールで結成している第4位のアライアンスと来春に提携することで、 200隻を保有する世界最大の共同運航体制が実現することになります。
海運会社それぞれに提携関係の拡大で生き残りをかけ、競争激化に対応しています。
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