航空貨物の輸入通関も「輸入許可手続き」と「輸入申告手続き」に分かれているのです。貿易実務の情報サイト「らくらく貿易」。|輸入通関は税関だけと思っていませんか?

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公開日:2012.07.20  / 最終更新日:2016.06.24

輸入貿易実務(航空編)その2 税関手続き

輸入通関は「税関だけ」、と思っていませんか?

海外旅行から帰ってきた時を思い出してください。
ターミナルに着くと、健康診断などの検疫所を通り、パスポートを提示して入国審査、そしてバッゲージを受け取る。食品や生花などを持ち返ってきた時は、検疫所で許可を受け、税関で貨物審査・関税支払い。そして、帰路に・・・

航空貨物の世界も、まったく同じです。
「輸入許可手続き」と「輸入申告手続き」に分かれているのです。

「輸入許可手続き」とは、税関(財務省)以外の省庁で行う手続きのことです。
たとえば、植物検疫・動物検疫は農林水産省、食品検疫は厚生労働省、輸入割当許可は経済産業省など、商品ごとに許可申請すべき相手先の省庁が分かれています。

たとえば、キッチン用品を輸入する場合、厚生労働省で食品検疫の許可を得ないと税関申告ができません。ドライハーブを輸入する場合には、厚生労働省だけでなく、農林水産省での植物検疫の許可も必要など。

食品や生花などを持ち返ってきた時に検疫所で許可を受けてから、税関で貨物審査・関税支払、この流れと同じです。

税関で行っているのは、「輸入申告手続き」だけです。関税法のもと輸入申告を行い、関税の支払いを行うのが税関での申告内容です。「輸入許可手続き」の許可をとらないと、税関での「輸入申告手続き」はできません。

貨物が着いて早くに手続きができないと、倉庫保管料などエクストラ料金が発生します。コストセーブのためにも、輸入する貨物は、どのような「輸入許可手続き」が必要か認識し、準備しておくことが大事です。

2012/07/20

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