3/29読売新聞経済面に小さく出ていた記事に目が留まりました。
この記事によると、中国発欧州向け航空貨物運送で価格カルテル、具体的には、航空フォワーダーが結託して燃油サーチャージの値上げを事前に合意していた、つまり「独禁法違反」で制裁金措置。
センセーショナルな記事ですが、少々補足する必要もあるように感じます。
日系3社だけでなく、欧米の大手航空フォワーダー10社も制裁対象となっており、世界的な問題として根深い問題をはらんでいるように感じます。
問題の各種サーチャージは、航空会社が市況の変動に応じて、運賃本体に上乗せする形で、フォワーダー経由で荷主あてに請求されます。フォワーダーとして、この立替を少なくしたいとの協議が制裁対象のようです。
値上げを決めているのは航空会社であり、フォワーダーは、受取り代行をしているだけで、独禁法に触れるとの認識が薄いことも指摘されています。
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