世界銀行から160ヶ国の物流ランキングが発表されています。
物流インフラの総合的な評価が参考になることでしょう。
■物流ランキング指数とは?
国際物流環境を5つの視点から分析・指数化しています。
サプライチェーン全体の効率性を数値評価している点が特色です。
・国際輸送網の充実度
・輸送サービスの質
・貨物トレース能力
・輸送日数の正確さ
・通関手続きの効率性
首位はドイツ、2位オランダ、3位ベルギーとトップ10には欧州各国が登場しています。
アジアからベスト10に入ったのは、5位Singaporeと10位日本だけです。
Singaporeと日本以外の主要アジア国のランキング:
15位 香港、19位 台湾、21位 韓国、25位 マレーシア、28位 中国
■物流ハブの韓国・中国がなぜ20位以下なのか?
アジアだけでなく世界各国では異なる輸出入手続きが行われています。
そのためにWTOが昨年末に「通関手続きの電子化」を取り決めたところでした。
今回の分析で欧州各国と大きく差がでたのは「通関手続きの効率性」の項目です。
税関での書類手続きが煩雑・時間が掛かるからでしょう。
スムーズなモノの流れと書類の流れ、いずれが欠けてもだめ。
これが効率的な物流の決め手なのだと思います。
2014年版報告書:国際物流の効率性指数
http://lpi.worldbank.org/international/global/2014
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2014/03/24