日系二世として多大な功績を残されたダニエル・K・イノウエ上院議員が昨年12月に逝去されました。
日米関係の強化をライフワークとされ、日米の懸け橋として次世代を育成したいとする強い情熱をもっておられました。
イノウエ議員のこの情熱は、米日カウンシル(US Japan Council)に引き継がれています。
「TOMODACHIイニシアティブ」、将来の日米関係を担う若い世代(TOMODACHI世代)を育てていこうとする活動です。 ウェンディーズが「TOMODACHIバーガー」を発売、売り上げの20%を寄付するなど官民での取り組みが始まっています。
米国で生まれ育った日系二世は激動の時代を過ごされてきました。
差別や偏見を乗り越えてきただけに一層「人と人のきずな」が大事だと考えていたと思います。
1980年6月、US OpenがNew Jerseyで行われた時のことを思い出します。
青木功が帝王ジャック・ニクラスと死闘を演じ、1打差で2位となったあの有名なトーナメントです。
仕事で長年お世話になった日系二世の方に連れて行ってもらいました。
試合終了後、涙を流して「これで差別がなくなる」と喜んでおられた姿を今でも思い出します。
「TOMODACHIイニシアティブ」の活動が活発になることを願っております。
2013/06/03