TVドラマ「官僚たちの夏」 (TBS日曜劇場)が始まりました。
昭和30年代の通産省(現、経済産業省)の官僚が政府間交渉の日本側代表として矢面に立ち、日本の発展に大いに貢献したドラマです。
戦後日本が歩んできた貿易摩擦の歴史を知ることができます。
当時、昭和30年(1955年)頃から、戦後の復興が急速に進み、高度成長経済が始まりました。
輸出奨励のもと、繊維をはじめ、工作機械や産業機械が滝のように米国市場に流れ込んだのです。その結果、(ダンピング輸出)、戦後の日本経済は、米国との間で通商摩擦の連続でした。
1960年代の繊維を皮切りに、70年代には鉄鋼製品・カラーテレビ・工作機械・ベアリング、80年代の半導体、90年代の自動車などが政府間で交渉されました。
、ダンピング輸出防止と米国製造業の保護、さらには閉鎖的な日本市場の開放など、公正な貿易競争ルールの構築へとつながっていきました。
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