元通関士の実践コラム コラムライター紹介 simalu 大学在学中に軽い気持ちで通関士資格を取得し、通関業者に就職。途中で中国に現実逃避留学しながらも通関業務に8年間従事しました。活動場所は大阪港、船便専門です。現在は在宅ワーク中。 2021.01.06海上事故の共同海損とは?いつ宣言される?昨年末のニュースで衝撃的だったのがコンテナ船「ONE APUS」の映像。皆さん覚えていらっしゃいますか? デッキ上で崩れながらもギリギリ段積みされたコンテナの数々。どういう原理で落ちずに耐えているのか分からない状態のもの […]2020.11.30注目の昆虫食、輸入するなら税番や法規制は?昆虫食といえば、一部地域の食文化として根付いているものの、現代の日本では珍しく、拒否感やマイナスイメージの方がしっくりきます。 しかし、昆虫食に対するイメージが徐々に変わってきたと感じます。それは、無印良品がコオロギせん […]2020.10.06コロナ禍で輸入増!キャンプ用品の税番・関税は?秋本番!日中も過ごしやすく、アウトドアが楽しい季節になってきましたね。ここ数年、キャンプが大ブームです。SNSやYouTubeで芸能人やインフルエンサーが自身のキャンプの様子を紹介し、人気投稿となっています。また、アウト […]2020.09.28デバンニングレポートって?リマークの意味は?海上コンテナ輸送を利用する際、コンテナ1本に複数荷主の貨物を合積みする方法があります。これをLCL(混載輸送)と呼びますが、LCLの場合、輸入地の保税地域でコンテナから荷卸し(デバンニング)する時に、貨物の状態をチェック […]2020.08.28小説から考える「緩衝材」の歴史『たゆたえども沈まず』という小説をご存知ですか。 ファン・ゴッホとその弟テオ、当時ヨーロッパのジャポニズムを支えたパリの日本人画商林忠正を題材にしたフィクションです。3人の関係性や繰り広げられるパリでの出来事はフィクショ […]2020.08.05マツタケが絶滅危惧種に。もう食べられない!?秋の味覚の高級食材の一つ、マツタケがレッドリストの絶滅危惧種に指定されました。 日本ではすでにかなり数が減っていて、国産マツタケというと超高級品!スーパーで売られているマツタケは韓国産や中国産、アメリカ産など外国産です。 […]2020.07.17食品用容器包装のポジティブリスト制度って?新型コロナウイルスの影響で、飲食店の料理をテイクアウトしたり、Uber Eatsのような宅配の利用機会が増えた、という人は多いのではないでしょうか。 私も、自粛期間中は特にテイクアウトやスーパーのお惣菜を利用することが増 […]2020.06.29コーヒーの関税率は?豆とインスタントでは違う?最近は、コーヒーの淹れ方も様々なバリエーションがありますね。本格的なドリップコーヒーを朝から淹れると、とても優雅な気分になります。インスタントコーヒーは手軽に本格的な味が楽しめる代表格。砂糖や香料の入ったスティックタイプ […]2020.05.29通関士がやってしまう「あるある」とは?どんな職業にも職業病というか、これ日常でやってしまうよね、という職業別「あるある」が存在します。 そこで今回は私が思う、「通関士あるある」を紹介します。私自身は通関業者を離れて長いですが、それでも染みついた癖・・・。 き […]2020.05.07DDP、DPU、DAPってどんな貿易条件?問合せ:https://www.rakuraku-boeki.jp/publishing らくらく貿易のサイトでは400語以上の貿易用語を解説しています。 その中でも検索数の多い用語ベスト9をピックアップしてトップページ […]2020.04.16貿易関連資格取得で「おうち時間」を有意義に!外出自粛、リモートワークなどでお家で過ごす時間が増えた、という方も多いのではないでしょうか。 顧客の機密情報を扱う物流業界ではリモートワークが難しいのでは、と思われていましたが、徐々に在宅対応している会社も増えています。 […]2020.04.07農薬の輸入に規制はある?多くの農家さんにとって農薬は、害虫を駆除したり、農作物の発育を良くしたり、生産効率を上げる助けになるものです。 しかし一方で、農薬は人の健康や生活環境、生態系に悪い影響もあります。使用した農薬は残留農薬として農作物に残り […]2020.03.16消毒液はどこで製造?輸入手続きは?まだまだ収束しない新型コロナウイルス。みなさん、対策はどうされているでしょうか? マスク、手洗い、うがい、手指の消毒、人ごみを避ける、などできることはやっていますが、一気に日本中いや世界中でマスクなど感染症予防品の消費量 […]2020.02.15クルーズ船はどこの国の法律が適用?新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船が、港に停泊中。連日ニュースで報じられていますね。 豪華客船での楽しい旅行が一転、不安な日々を過ごすことになった方々のことを思うと、本当に気の毒としか言いようがありません […]2020.02.06フリマアプリで売った商品が危険物だった!皆さん、メルカリなどのフリマアプリは利用しますか? 私は売る方も買う方も、メルカリにお世話になっています。 取引商品は本や子供服、おもちゃが中心です。 先日も子供がずいぶん前に卒業した仮面ライダーのベルト類を出品しました […]2020.01.21日米貿易協定が発効。どんな物品が対象?日米貿易協定が2020年1月1日に発効しました。いつの間にか発効していたという印象ですが、皆さんどう感じましたか。 TPPの範囲内での関税撤廃、削減であるためか、二国間の協議の期間も国内での審議も短かったように感じます。 […]2020.01.14輸入品が欠陥品!損害賠償は輸入者負担って本当?購入した製品の欠陥によって、ケガをしたり、火事になったり持ち物が壊れるなど、消費者が損害を被った場合に消費者を守る法律の一つに、PL法があります。 PL法は、製造物責任法のことで、1995年に施行されました。 「製品の欠 […]2019.12.10手荷物は電子申告でスマート入国楽しい海外旅行から帰国。早く家に帰ってホッとしたい。 でも、空港の入国カウンターは長蛇の列・・・。 入国カウンターをやっとのことで通過したら、次は預けた荷物が回ってくる黒いベルトをぼーっと眺め。 やっと回収したスーツケー […]2019.11.21今年も盛況!中国の「双十一」独身の日は何が売れる?11月11日と言えば、記念日が乱立する日。 漢数字にすると十一がプラス極とマイナス極に見えることから「電池の日」。1が並んでいるので、その見た目から「ポッキー&プリッツの日」や「立ち飲みの日」「チンアナゴの日」、「美しい […]2019.11.10個人輸入なら増税の影響を受けない!?10月からの増税、やはり家計を直撃しているようです。 軽減税率が適用される食料品や新聞などでも、仕入れに消費税が関わるので最終的な小売価格は上がります。 特に、女性の場合はメイクやスキンケア用品の増税が痛い! 食料品と同 […]2019.10.22ワールドカップの通関はどうなってるの?ラグビーワールドカップ、盛り上がっていますね。 今回は自国開催ということもあり、ラグビーを応援する人がとても増えましたね。 連日の熱戦に大興奮。しかも日本は8強に入る大健闘をしました。 残念ながら、準々決勝で南アフリカに […]2019.10.07二つの意味がある?「シップバック」に注意!貿易の現場で、しばしば使われる「シップバック(Ship back)」という言葉、場合によって指している意味が若干異なります。 あ、そういえば・・・と思い当たる人も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、改めてシップバッ […]2019.09.27輸入申告時ロイヤルティは課税価格に加算?輸入貨物のインボイス価格は輸出者(売手)と輸入者(買手)の契約によって決まります。 そのため、その価格は加工費の場合や、日本や第三国から供給された材料費、金型の使用料、運賃・保険料などが含まれていないことがほとんどです。 […]2019.09.13韓国向け輸出管理が見直されました中国と米国の米中貿易戦争が長引いていると思っていたら、今度は日本と韓国で貿易をめぐる争いが始まってしまいました。 内容は、韓国を「ホワイト国」から外すこと。そして韓国へ輸出する特定貨物及び技術提供の規制です。 日本は韓国 […]2019.08.27消費税増税でどうなる輸入申告?令和元年10月1日から消費税が8%から10%に増税する予定です。 消費税増税に伴い、輸入貨物に係る消費税も増税となります。 ご存知の通り、今回の増税では「飲食料品」に軽減税率が適用されます。標準税率が10%、軽減税率が8 […]2019.08.06マネーだけじゃない!鰻のロンダリングって?今年も暑い夏が真っ盛りですね。 暑くなると食べたくなるのが鰻ではないでしょうか。 しかし、近年不漁続き。養殖ウナギはウナギの稚魚を採捕して養殖池で大きく育てたものです。そのウナギの稚魚であるシラスウナギがどんどん捕れなく […]2019.07.11物流xブロックチェーン技術は相性抜群!?仮想通貨ビットコインが世間を賑わせた頃、「ブロックチェーン」という言葉を初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか? 物流業界にもブロックチェーン技術を活用すると様々なメリットがあり、実用化が期待されています。 海運 […]2019.06.24予備申告で輸入通関の時間を短縮!外国から貨物を輸入する場合、輸入者は税関に対し輸入申告をしますが、輸入申告のタイミングは貨物が保税地域に搬入されてから、と決まっています。 搬入の確認が取れると、輸入申告→税関審査・検査→輸入許可→搬出、が通常の流れです […]2019.05.25輸入ベビー用品の安全基準とは?ベビー用品、今は様々な種類、用途、便利な機能がついたものがありますよね。 子育てを経験された方なら実感があると思いますが、子供、特に赤ちゃん時代は本当に大変です。 赤ちゃんは寝る、泣く、ミルク、排せつを一日に短いサイクル […]2019.05.08海外旅行で持ち帰れない食べ物系お土産は?旅行に行ったらお土産を必ず買いますよね。現地の名産品やお菓子など、食べ物は特に人気です。 私は海外旅行に行ったら現地のスーパーマーケットやコンビニに立ち寄るのですが、その理由は2つあります。 一つ目の理由は、日本とは違っ […]2019.04.12EUの関税率を調べるならTARICを使おう!日本とEUのEPAが発効しましたね。発効に伴い、多くの品目で関税が即時撤廃になりました。 今回はEUから日本への輸入ではなく、逆パターン、輸出について考えてみようと思います。 EUに輸入される際、関税がかかる品目がありま […]2019.03.25拒否できない税関検査、内容や費用はどうなる?最近、空港での税関職員による貨物検査の模様を放送するテレビ番組が増えましたね。 密輸防止キャンペーンでもしているのかな?とか、旅行者が増えて一般の人の関心が高まっているのかな?とか感じます。 テレビではよく、税関の検査に […]2019.03.01TPP11、日EU・EPAに必要な原産品申告書は?昨年末の12月30日よりTPP11(CPTPP)が発効されました。 2019年2月1日より日EU・EPAも発効され、いよいよ多国間経済協定時代の到来です。 EPAでは協定国を原産地とする産品を低税率、又は無税で輸入するこ […]2019.02.07福島原発事故の影響が続く食品輸出昨年末、中国は新潟県産コメの輸入を許可することを発表しました。 これは、2011年の福島原発事故以来続けてきた輸入規制を一部緩和する行動で、今後も規制緩和の動きが活発になるのでは、と期待されています。 原発事故後に、日本 […]2019.01.19関税割当制度で得しちゃう!輸入者にとって関税は悩みの種ではないでしょうか? 関税が少しでも安くなる制度があるなら利用したいですよね。 そこで今回は関税が無税又は低税率で輸入できる、「関税割当制度」についてお話しします。 関税割当制度は、輸入数量に […]2018.12.27アパレル業界は「新素材」ブーム!税番は?ここ数年、ヨーロッパを中心に脱石油原料ブームです。 マイクロプラスチックが海に蓄積され、クジラの体内から大量に発見されるなど、石油を原料としたプラスチックが環境に悪影響であることが取り沙汰されています。 そんな流れを受け […]2018.12.08CLM三国のラオス・ミャンマーがLDCを卒業!ASEAN諸国内でも後発組に属するカンボジア、ラオス、ミャンマーはCLM諸国と呼ばれています。 これらの国々は、チャイナ・プラス・ワン、タイ・プラス・ワンの受け皿として、近年関心を集めてきました。 CLM三国はASEAN […]2018.12.01ベトナムってどんな国?関税制度は?なかなか終わらない、というよりいよいよ本格化・長期化してきた米中貿易戦争を受け、大手メーカーは一部部品の生産拠点を中国からタイやベトナム、マレーシアなど東南アジアやメキシコに移し始めました。 自動車、ロボット、半導体、プ […]2018.11.12TAGって何?FTAとどう違う?最近、新聞やネットニュースで見かけるTAGという言葉、初めて聞いた、という方も多いのではないでしょうか? 実は私もその一人。そこで、今回はTAGについてWTOやFTAなどと絡めて書きたいと思います。 TAGとは、日米間で […]2018.10.31輸入貨物が被災した!減税額の計算方法は?前回は台風や地震など、災害で貨物が被災し、変質・損傷した場合の減税の適用時期についてお話ししました。 今回は、具体的な減税額の計算方法と手続きについてお話ししたいと思います。 まず、減税額の計算方法について。 算出方法は […]2018.09.28輸入貨物が被災した!関税は減税されるの?今年の夏は本当に多くの災害が起こりました。特に台風21号は近畿地方に大きな爪痕を残しました。 関西空港の滑走路、駐機場はほぼ全域の冠水。 港湾地区では ・コンテナの流出や転倒 ・火災の発生 ・ガントリークレーンの倒壊 ・ […]2018.09.05貨物船見学するなら夏がチャンス!先日、子供と一緒に、船舶の見学イベントに参加してきました。 多目的コンテナ船が港に寄港している間に見学するもので、夏休みの宿題のヒントにもぴったりなイベントです。 客船やフェリーなどのような旅客船に乗る機会はありますが、 […]2018.08.29シッピングマーク(荷印)?何を記載するの?問合せ:https://www.rakuraku-boeki.jp/publishing 輸出入される貨物の外装にはマークが記載されているのはご存知でしょうか? 貨物外装に書かれたマークのことをShipping Mark […]2018.08.11カワウソなど人気の動物が密輸の対象に?最近、カワウソが人気ですね。 愛嬌のある表情や仕草、家で飼うことも可能、とのことから、テレビやSNSでブームを引き起こしています。 水族館や動物園ではカワウソの人気投票が行われたり、個人の方でカワウソを飼っている方のTw […]2018.07.17WTOで定められた報復関税とは?今年3月、アメリカのトランプ大統領が、アメリカに輸入される鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の関税を課す方針を示しました。 その理由は、現状の鉄鋼・アルミニウムの輸入量と世界的な過剰生産が、米国内の鉄鋼・アルミニウム生産 […]2018.07.13VAT還付制度を賢くつかう海外での買い物夏本番となりました。 夏休みに海外旅行の計画を立てている、という方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、海外旅行で役に立つVAT(付加価値税)の還付についてお話ししたいと思います。 VATとは、Value Adde […]2018.06.29意外と知らない台湾の基本情報皆さんは台湾に行ったことがありますか? 私は学生時代にバックパックを背負って、旅行したことがあります。 いわゆる貧乏旅行でしたが、屋台での小吃や、夜市でのマンゴージュースがとても美味しかったことを覚えています。 台湾は関 […]2018.06.05有害な廃棄物の輸出入を規制するバーゼル条約って?前回のコラムでは中国が廃プラスチックや古紙など、資源ゴミの輸入を禁止したことをお話ししましたが、中国に限らず、資源ゴミの輸出入は比較的多く行われています。 また、中古電化製品を輸出販売したり、廃基板などから金属などを取り […]2018.05.18中国が日本のゴミ輸入を禁止に昨年7月、日本の、いや世界の廃棄物事業者にとって衝撃的な発表がされました。 それが、中国の「海外ごみの輸入禁止と固形廃棄物輸入管理制度改革の実施計画」です。 「計画」では外国ゴミの国内持ち込みを禁止し、国内で出される固形 […]2018.05.08原産地証明書識別コードが4桁になったために!税関への輸入申告などの通関業務や外国貨物の移動といった港湾関連業務は、NACCSというオンライン電子システムが利用されています。 NACCSについては以前、 「港湾業務の強~い味方!NACCS(ナックス)」 で詳しくお話 […]2018.04.11輸入豚肉に課される差額関税制度って何?「差額関税」という言葉、初めて聞く、という方も多いのではないでしょうか? 貿易実務に従事する方でも一部の方しか知らない言葉かもしれません。 なぜなら、今現在では豚肉の輸入にしか適用されていない関税制度だからです。 食品輸 […]2018.03.31UPOV(ユポフ条約)で農産物の優良品種を守ろう!まだ記憶に新しい平昌オリンピック、女子カーリングで競技の盛り上がりとともに話題になったのはハーフタイム、通称「もぐもぐタイム」でしたね。 その時に選手たちがよく食べていたのが、イチゴでした。彼女たちは「韓国のイチゴは甘く […]2018.03.27保税地域ってどんなところ?何ができるの?保税地域という言葉をご存知でしょうか? 保税地域とは、簡単に言うと、外国貨物を外国貨物のまま置くことができる場所です。 外国貨物とは、これから輸出しようという貨物であれば輸出許可後の貨物、輸入してきた貨物であれば輸入許可 […]2018.03.08カーリングのストーンって関税かかるの?平昌オリンピック、始まる前は政治的な問題もあり成功が不安視されていました。でも、はじまると日本選手の大活躍ぶりになんとも盛り上がりました。 私はやはり女子チームが気になり、スピードスケートとカーリングに釘付けになりました […]2018.02.12並行輸入品の商標権侵害は3要件で決まる?先日、小学3年の息子が「これ買う」と言って指定してきたものは、ネットショップで売られている並行輸入品のおもちゃ(フィギュア)でした。 日本未発売品らしく、価格も妥当。でも、職業柄か、並行輸入って書いてあるけど大丈夫なの? […]2018.01.19日本酒、焼酎などの酒類を輸出するには?海外では日本食ブームと言われています。日本食レストランが世界各地で急増中。それに伴い酒類の輸出も増えています。 2016年の酒類の輸出金額は約430億円。これは、10年前に比べて3倍以上の伸びです。 輸出先国はアメリカ、 […]2018.01.05お酒の輸入、手続きや税金は?年末年始、ワインにビール、ウイスキーなどなど、いろいろな種類と生産国のお酒をたしなんだ方も多かったのではないでしょうか。 そこで、今回は、お酒の輸入に関する手続きや税金を紹介します。 お酒の輸入には用途によって必要な届出 […]2017.12.09畜産物の輸入に求められる動物検疫前回前々回に続き、今回も食品輸入の手続きについてです。今回は食肉やその加工品など畜産物について。 畜産物は家畜伝染病予防法の規制を受けます。この法律は家畜の伝染病の侵入とまん延防止のために定められています。 これにより畜 […]2017.11.27農産物(果物・野菜など)の輸入は植物防疫法前回のコラムでは、食品等の輸入は通関手続き前に検疫所に食品等輸入届出が必要なことを書きました。 今回は、食品のうち、果物や野菜などの農産物の輸入制度や手続きについてです。 農産物は植物防疫法の規制を受けます。 植物防疫法 […]2017.11.06食品輸入では忘れられない食品衛生法「モノ」を輸入するためには、輸入申告などの通関手続き以外に、届出や申請など国内法に沿った手続きが必要です。 そのうちの一つ、食品等の輸入に必要な手続きについて紹介いたします。 販売、又は営業目的で使用する食品等を輸入する […]2017.10.28港湾業務の強~い味方!NACCS(ナックス)現在の港湾関連業務は、そのほとんどがNACCS(ナックス)というオンライン電子システムを利用して行われています。 NACCSは正式名称を輸出入・港湾関連情報処理システム(Nippon Automated Cargo an […]2017.10.07国際海上輸送にありがちな事故と原因国際海上輸送にありがちな事故と原因を考えてみました。 国際海上輸送では、国内輸送と違って長い時間と距離を貨物が移動するため、事故の可能性が高いものです。 貨物外装の小さな破れやへこみは日常茶飯事といっても過言ではありませ […]2017.09.22海上輸送は天候の影響を受けやすい貿易は物流部分で天候に大きく左右されます。 世界各地それぞれ気象条件が違い、様々な影響が考えられますが、日本は台風の影響が大きいところではないでしょうか。 では、夏から秋にかけての台風シーズン、どのようなことに留意すべき […]2017.08.21日欧EPA大枠合意、今後のスケジュールは?今年に入っての通商ニュースといえば、アメリカのTPP離脱と日欧EPA大枠合意ではないでしょうか。 バラバラになったものと、まとまったもの、両極端なニュースですが、保護か開放、どちらが自国の発展に優位になるのか、今後注目し […]2017.07.29通関士試験にも出る?申告官署の自由化どこの税関官署に輸出入申告をするかは、貨物の蔵置場所により決まります。 輸出申告又は輸入申告は、原則としてその貨物を入れる保税地域等の所在地を所轄する税関長に対して行う、とされているからです。(関税法第67条の2) しか […]2017.07.11危険な外来生物の上陸を防ぐ水際対策とは?外国を行き来する海上コンテナや船舶には、様々な動植物が付着してしまいます。 今、陸揚げされた海上コンテナ内で火蟻(ヒアリ)が見つかるという問題が起こっています。 火蟻は猛毒性があり、「世界の侵略的外来種ワースト100」に […]2017.06.24金の密輸とならないために金塊を密輸しようとした疑いで、愛知県の韓国籍の女性たちが逮捕される事件がありました。 この女性たちは主婦仲間で、別の人物が香港で買い付けた金塊を韓国で受取り、日本に密輸していたといいます。 また、唐津市では漁船で金塊20 […]2017.06.07中国爆買いが終えん、トレンドは越境ECへ?訪日中国人による「爆買い」が流行語にもなったのは2015年のこと。あれから2年、爆買い失速で日本のドラッグストアは店頭収益爆減・・・。 しかし、訪日中国人は帰国後、日本の商品をインターネットで買うリピーターになっていまし […]2017.05.08国際郵便or国際宅配便それとも・・?小口の貨物を海外に送る際には国際郵便や国際宅配便がよく利用されます。 この2つ、Door to Doorで海外に荷物を送れる、という点で同じですが、位置づけや仕組みがちょっと違います。 国際郵便は公的配送会社です。 ・日 […]2017.04.14原産地にEPA税率を適用するには物流や貿易が盛んになり、一つの品物が出来上がるまでに様々な国が関与するようになりました。 複数の国の材料を使用し加工されて出来上がった物品の国籍(原産地)はどのように決まるのでしょうか? 日本の関税法には原産地を認定する […]2017.04.01お土産にもワシントン条約が!?ワシントン条約、聞いたことあるという方、多いのではないでしょうか? ワシントン条約は貿易をする人だけでなく、外国旅行者にもかかわる条約です。知らなければ、せっかく買ってきたお土産も没収されてしまうこともあるので気を付けま […]2017.03.11税関に直接質問できる!事前教示制度とは煩雑な貿易実務の仕事。少しでもスムーズに進めたいと思うのは皆一緒ですね。 そこで今回は税関が無料で提供してくれているサービス「事前教示制度」をクローズアップしてみようと思います。 事前教示制度は、輸入しようとする貨物の […]2017.02.22知っておきたい特恵関税制度と特恵卒業2017.02.13通関士の一日は盛りだくさん通関士の一日の始まりは扱う貨物が航空貨物か海上貨物かによって違います。航空の場合、夜勤もあり、完全シフト制のようです。海上は日中の業務が中心となります。私の場合、海上貨物を取り扱う部署での経験があります。 まず、出社時間 […]2017.01.21税制改定に伴い加算税が変わる平成29年1月1日以降に法廷納期限を迎える関税及び内国消費税等に課される加算税が変わります。 現行では税関の事後調査の通知があった後でも、更正予知前に修正申告がされた場合、過少申告加算税は課されませんでした。 しかし、平 […]2017.01.09AEO事業者の認定を受けるには?認定事業者とは、前回コラムに書きました通り、貨物のセキュリティ管理と法制遵守(コンプライアンス)体制の整った事業者が、税関の承認・認定を受ける制度です。 では、認定事業者になるにはどのような要件を満たさなければならないの […]2016.12.24AEO事業者の制度って何でしょう?AEO(Authorized Economic Operator)事業者とは、2008年より導入された制度です。 貨物のセキュリティ管理と法制遵守(コンプライアンス)体制の整った事業者を、税関長がAEO事業者として承認・ […]2016.12.06輸入申告はインボイス価格ではなく評価申告で輸入申告において課税価格を計算する際、インボイスに輸入申告に必要な金額すべてが記載されているとは限りません。 むしろ、インボイス価格がそのまま課税価格になることの方が少ないくらいです。商品が輸入港につくまでにかかった費用 […]2016.11.14日本の税関の歴史を振り返る先日、いつものように大阪税関のHPをチェックしたところ、「大阪税関150周年のロゴマークが決定!」とありました。 そこで今日は税関の歴史について、少し触れたいと思います。 日本の税関の歴史は幕末にはじまります。 いわゆる […]2016.10.24輸入許可前の廃棄について前回のコラムにも触れましたが、税関検査では思いもよらぬ貨物が混入していることがあります。 麻薬や武器など輸入禁制品はもっての他、これは追加で申告しようにもちょっと時間がかかりそう・・・と現場の通関業者を悩ますものもありま […]2016.10.01無償貨物でも金額表記が必要輸入であっても、輸出であっても、全ての貨物はパッキングリストとインボイスに記載されなければなりません。例えばカタログやサンプル、加工貿易での原材料など、無償で貨物が行き来することも少なくないでしょう。 この場合、インボイ […]2016.09.18税番決定に必要なこと輸入通関のために通関業者に提出する書類は 1.仕入書(Commercial Invoice) 2.包装明細書(Packing List) 3.船荷証券(B/L)、航空貨物の場合は航空貨物運送上(AWB) 4.保険料明細書 […] このページのトップへ