「輸入が許可になりました!
でも貨物の配達は、輸入関税の支払い後となります。」
輸入手続きで委託のフォワーダーから言われて慌てたことないでしょうか。
輸入者に代わってフォワーダーが輸入関税を立替えてくれているからです。
貨物を迅速に引き取れて輸入者にとって便利な制度もあります。
■輸入関税の延納制度
輸入関税の支払いを一定期間猶予できるのが延納制度です。
正式には「納期限延長制度」と言います。
事前に担保を提供することで最大3か月後の支払いとすることができます。
預託金担保以外に、土地や建物なども担保対象にできます。
3か月間の猶予期間があれば、資金繰りも大いに楽になりますね。
■輸入関税のリアルタイム口座支払制度
自分の指定した銀行口座から輸入関税の引き落としができる制度もあります。
専用の引き落とし口座を用意する必要なく、経理管理も便利だと好評のようです。
NACCS処理で通関と支払が一元処理されますので迅速な貨物引取ができます。
フォワーダーにとっても立替えをする必要もなく、みなハッピーなようです。
いずれの制度も輸入関税だけでなく、輸入消費税の支払いにも利用できます。
TPPをはじめEPAなどで輸入関税は撤廃の方向ですが、消費税は増税の方向です。
特に4月から8%になった輸入消費税、検討する価値大いにありだと思います。
5月14日(水)のらくらく貿易主催8回ワークショップ「TPP締結にむけ輸入関税を総ざらいする」では、輸入関税をいろいろの角度から考えてみたいと思います。
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2014/04/21