輸出者側のミスで注文した数量が不足していたら、輸入関税をダブルで支払う羽目になることもあるのです。貿易実務の情報サイト「らくらく貿易」。 |税関は融通が利かない?!

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公開日:2013.12.03  / 最終更新日:2016.06.20

税関は融通が利かない?!

輸入取引でよくあるケースです。
輸出者側のミスで注文した数量が不足していた。
貨物検査もなく輸入許可となり、実際の貨物を開けてみて数量不足に気づいた。

この場合、当然ですが後から不足分が送られてきます。
注文した数量がそろって「よかった」ですが、ちょっと問題もあります。

輸入関税をダブルで支払う羽目になることもあるのです。
当初輸入した時は、注文した数量どおりのインボイス数量で関税支払いとなります。
後から送られてきた不足分のリプレース品に対しても通常の関税がかかります。
つまり、関税を2回支払っているのです。

当然、関税の還付を求めますが、これがむずかしい。
積み忘れたことを売主が認めていても、数量不足の事実を第三者に証明することができないためです。
当事者同士で口裏を合わせていると考えられてしまうのでしょうか。

2013/12/02

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