1ドル\78台といった急激な円高(ドル安)が連日のように報道されています。
対ドルレートだけで見ると、かなりの円高(95年4月は\83台、今年7月は\78台)となっていますが、総合的な価値判断指数(実質実効為替レート)では、円安という見方もあります。
2005年を100とした実質実効為替レート指数からみると、95年4月指数は151に対して、今年7月指数は102、 30%以上の円安ということになるそうです。
日本は物価上昇率が低い=デフレのため、総合的な価値判断指数から見ると、円安になっていると言われています。
あまり実感はありませんが、経済学的にはこのような見方もあることをご紹介しました。
ワンポイント:実質実効為替レートとは
世界58カ国の主要通貨を物価変動の影響を除外した指数(=実質為替レート)、更に各国の貿易取引額を加味した指数(=実効為替レート)の双方を加味すると、グローバル市場全体での対外的な競争力が計れ、円がドルに対して円高といった一面的な見方だけでなく、対外競争力を適切に表すことができる。(日銀の説明文から抜粋)
関連コラム:
超円高 2011/9/1
ドル安(円高)為替相場激変 2009/12/2
2011/8/8