貨物保険は、貿易取引が無事に完結するためになくてはならないものです。
船会社や航空会社は、貨物受取りから引渡しまで安全に輸送する義務を負っています。
しかし、運送約款には、運送人の免責条項・責任限度額が細かく規定されています。
すべての損害について賠償責任を負っているわけではありません。
運送人の過失による貨物損害は、運送人が賠償責任を負いますが、賠償責任の限度額以上は免責とされています。
また、火災・天災・不可抗力・戦争危険など運送人の過失によらない貨物損害は運送契約上、運送人の免責と認められています。
そのため、貨物保険を掛けることにより、運送約款にある責任の限度額に係りなく、貨物損害の補償を受けることができるのです。
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