「日豪EPA交渉、大筋合意」
これで難航するTPPの日米交渉も加速、いよいよTPP交渉も大詰めでしょうか。
最近の貿易自由化交渉の報道はEPAが主役となっています。
WTO(ドーハ・ラウンド)についてはすっかり忘れ去られたかのようです。
12年もの長丁場の交渉だけにあまりニュースバリューがないのでしょう。
残念ながら貿易自由化の画期的な成果が得られていないためです。
■貿易自由化交渉の質が変わってきている?
立場が違う約160カ国の最大公約数を協議するWTO方式の限界なのでしょうか。
・交渉しやすい相手を選ぶ
・戦略的にEPA貿易自由化圏づくりを競い合う
むしろ、世界各国はWTO交渉に見切りをつけているかの如くの状況です。
■乱立するEPA
TPP交渉だけではありません。
TPPの欧米版もあります。(TTIP 環大西洋貿易投資協定)
アジア地区もASEAN+3とかASEAN+6(RCEP)の動きもあります。
さらに広域なFTTAP構想もあります。
WTOもEPAも貿易自由化をめざしていることには違いありません。
しかし、「この指とまれ」に向かっているように思えてなりません。
これでは途上国は仲間に入れず、貿易自由化の恩恵にあずかれないことになります。
世界中が参加できるWTO交渉の枠組みを前進させることも必要だと思います。
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