円と人民元の直接取引で、一躍脚光を浴びている香港。
アジアの物流ハブとしての地理的メリットだけでなく、モノ・カネ・ヒトが集まるフリーポート。
今後は、中国市場へのゲートウエイとしても注目されるだろう。
香港貿易発展局主催のセミナー「国際化へのパートナー:香港」が東京都内で行われた。
香港を仲介した中国の対外貿易はすでに30%にもなっており、人民元の国際化とともに今後ますます香港の重要性は増すだろう。
人民元貿易への金融センターとしての役割だけでなく、中国からの優遇制度を利用できる点にも注目したい。
中国は、香港企業に対して、外国資本の誘致窓口として、多くのインセンティブを与えている。
CEPA協定 (Closer Economic Partner Arrangement)、香港―中国間の経済連携緊密化に関する協定が実施されている。
香港から中国への輸入関税の免除だけでなく、中国本土への市場参入に優遇策も与えており、特に、中国華南地区への加工貿易拠点として、またサービス業の中国本土への市場参入拠点としても、一考の余地が多いにあるだろう。
ヒトのネットワークだけでなく、外資への優遇制度には魅力があると思える。
2012/06/05