「モノを効率的に運ぶ」、いかに早くに、安全に、しかも経済的に運ぶか、頭を悩ます課題ですね。
物流業者にどのような輸送形態が効率的か相談したり、見積り依頼をする前に、どのような貨物を、どこからどこへ、いつまでに届けたいか、要件を整理しておきましょう。そのための3つのポイントです。
ポイント 1: 契約している取引条件を確認しておきましょう
それぞれの取引条件ごとに、売主と買主の費用負担範囲が決められています。たとえば、EXW条件と、FOB条件の場合は、輸入者がすべての物流手配をすることになります。一方、、CFR条件の場合は、輸出者が物流手配をしますので、輸入者が輸入通関以降の手配をすればよいことになります。
契約している取引条件によって、自分が手配すべき範囲(見積もりの必要要件)が明確になります。
ポイント 2: 納期指定日を明確にしましょう
一般に、緊急を要しない場合は、海上輸送でよいのですが、納期を急ぐ場合は、時間的な制約から、一般の航空貨物輸送でなく、国際宅配便の利用を検討することもあると思います。さらに、超緊急の場合には、“ハンドキャリー”の利用も検討しなければならないかもしれません。
相手先にいつまでに届けたいかは、見積もりの必要要件として大事です。
ポイント 3: 貨物の重量と大きさを確認しておきましょう
国際輸送では、実際の重量か容積重量か、いずれか大きい方が運賃計算上の重量となります。これも、見積もりの必要要件として重要な要件となります。
航空輸送でも、海上輸送でも、運べるスペースは一定なので、嵩張って軽い商品と小型で重い商品との不公平感を無くすために、梱包の縦x横x高さの容積を計算して、、容積重量と実重量との比較で、運賃が計算されるためです。
輸送運賃の計算方法:
容積重量1キロは6,000立方センチですので、1メーター四方の箱の場合、100×100×100÷6,000 = 167キロとなります。実重量が167キロ以下の場合、この容積重量で運賃計算がされます。
(容積重量1キロ=5,000立方センチ=200kg計算を適用する場合もあります)
関連サイト:
インコタームズ2010(その1) 2010/10/6
インコタームズ2010(その2) 2010/12/8
効率的な国際物流の3ポイント(輸入編) 2012-02-27
2012/2/14