船舶のスペースは一定であり、効率経営の観点から、できるだけ高い運賃の貨物を多く積みたいと考えるのは当然です。
資本主義経済では当たり前のことですが、国際運賃は、需給バランスにより決定されていることを認識しておくことが必要だと思います。
1970年代に2回経験したオイルショック当時は、一気に需給バランスが逆転したために、運賃の高い貨物から優先的にスペース割当となり、その結果、船舶の運行ルート・寄港地の変更が頻繁に起こり、大混乱の状況が続きました。
同じような状況が最近の海運需給バランスの変化にも表れており、先物契約を締結する際には、国際取引リスクとして十分に認識しておく必要があります。
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