経済発展の目覚しい中国での輸出入が激増しているという報道が連日のようにされていますが、興味ある記事がありましたので、ご紹介いたしておきます。
2005年度コンテナ取扱量統計が発表されています。
上海港が世界第3位で前年比24%強の伸び率で1,808万TEU(*)、深セン港は、世界第4位(前年比18%強の伸び率で1,620万TEU)となっていますが、同じ中国でも香港港は、取扱量ランキングではシンガポールについで第2位(2,242万TEU)は確保したものの、伸び率が2%しかなく、上海と深センが香港に追いつくのも時間の問題とみられています。
香港の港湾当局では、原油価格の高騰と労務コスト高による経営コスト増加が原因と分析し、今後は業務の質を高めることで巻き返し策を練っています。
かつては、上位にランキングされていた日本の主要港にとってはもっと切実な問題と思います。
ちなみに、東京港の取扱量は、上海港の1/4程度となっています。
(*)TEU=20フィートコンテナ換算(Twenty-foot Equivalent Units)
各地の港湾で取り扱うコンテナ数量を数値化するために、20フィートコンテナ単位で換算したコンテナ本数のこと。
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