さすぺんど・サスペンド
Suspended trading
外為実務用語。
外国為替に関した用語。
外為市場におけるサスペンドとは、取引時間中に市場実勢が急変し、米ドル公示仲値から2円以上乖離したときに、公示相場を利用しての取引を一旦中止することをいう。
Suspended trading
外為実務用語。
外国為替に関した用語。
外為市場におけるサスペンドとは、取引時間中に市場実勢が急変し、米ドル公示仲値から2円以上乖離したときに、公示相場を利用しての取引を一旦中止することをいう。
Silent Confirm
L/Cに関連した用語。
確認(Confirm)付信用状の一類型。
確認指図のないL/Cに対して、受益者の依頼に基づいて、他の銀行が確認を加えること。確認を加えるのは通知銀行でも全くの第三の銀行でもよい。
この確認は受益者と確認銀行との特約となるため、当事者以外にはその存在が分からない。よって通常のコンファームと区別する意味でサイレントがつく。
サイレントコンファームでも受益者は、通常のコンファームと変わる事のないメリットを受ける。そこで債権回収を確実にしたいが、直截に確認を輸入者側に要求すると相手の不興を買い取引に齟齬をきたす、という恐れがある場合に利用される。
なお、信用状統一規則(UCP600)には、サイレントコンファームに関する明確な規定はないが、第8条の「確認銀行の約束」は、サイレントであっても適用される。
ワンポイント:
サイレントコンファームを、金融機関にいきなり依頼しても、コンファームは信用状発行銀行への与信となるため、余り良い返事がもらえない場合が多い。
ただ、取引相手国に営業拠点を持つ外資系銀行の在日支店は、リスクをとっても取り扱う可能性があるため、邦銀に断わられた時は、一度問い合わせをしてみるとよい。
Treasury check
外為実務用語。
トレジャリーチェックのこと。
政府発行の小切手のこと。
一般的には米国財務省が発行したTreasury checkを指す。トレジャリーチェック、あるいは単にトレジャリーともいう。
日本で受け取った場合は、金融機関を通じて米国へ取り立てる。個人あてには少額なものが多いが、法人向けには数万ドル、場合によってはそれ以上の多額なものもある。
ワンポイント:
財務省小切手に限らず、米国で発行された小切手は、決済されて資金が入金されたのちでも、不渡りに基づく資金返還請求がくる可能性がある。この期間は最長では4年。
これは法制度の違いによるものであり、小切手の偽造、変造、裏書署名の偽造、正当な受取人が受け取っていないなどが、支払後に判明した場合に適用される。
そのため金融機関では取立資金を入金するときに、留保条件を付けて入金することが行われる。すなわち万一小切手の発行者から、不渡りに基づく資金返還請求が来た場合は、受取人は返還請求に応じなければならない。
実際、偽造や変造は有り得る話であり、小切手受け取り側としては、頭の痛い話である。出来る限り送金を要求すべきであろう。
Forward Exchange Rate
「先物取引相場」、「フォワードレート」ともいう。
貿易資金決済に関連した用語。
自国通貨と他国通貨の受渡しが為替売買契約後の一定期日(2営業日後)に行われるものを、先物取引というが、その取引に用いられる相場を先物相場という。
契約時に適用レートや取引金額を定めるが、実際の受渡しは将来の一定期日となる。売り手と買い手の双方の存在が必要なので、一般的には双方の需要がある1年程度先までの期間内が多い。
ワンポイント:
先物相場は二国間の金利差と、その通貨の需給度合いに強く影響される。日本は現状低金利なので他国の各通貨に対して、直物に比べ先物はディスカウント体系(いわゆる円高の状態)になりやすい。
(直物相場 参照)
Order B/L
海上輸送で使われる物流用語。船荷証券(B/L)の一種。
オーダーB/L 指図式船荷証券のこと。
荷受人Consigneeの欄にTO ORDERまたはTO ORDER OF~となっているもの。
荷主(Shipper)が裏書してTo Order のみ記載の場合、船荷証券の持参人でればだれでも貨物引取ができる。
To Order of ABC Company (Bank)など輸入者または輸入側銀行など特定引き渡し人を記載する場合もある。
(Bill of Lading 参照)(Consignee 参照)
Port Side
海運用語。
船体の名称。左舷(サゲン)のこと。船尾から船首方向に見て船の左側。
Starboard Side(スターボードサイド)=右舷(うげん)
Off Shore Trade
輸出者と輸入者の国以外の第三国が介在する貿易形態のこと。
(Intermediate Trade 参照)
Conventional Vessel
物流用語。コンテナを積む設備はないが、あらゆる貨物に対応できる貨物船で、コンテナ船に対比して、在来船と呼ばれる。
コンテナ船に積めない大型貨物やバルク原料などを輸送する貨物船のこと。
Break Bulk Vesselともいう。
(Break Bulk Vessel 参照)
Break Bulk Vessel
物流用語。
コンテナ船に積めない大型貨物やバルク原料などを輸送する貨物船のこと。コンテナを積む設備はないが、あらゆる貨物に対応できる。
いわゆる一般的な貨物船のことで、コンテナが積めないわけではない。しかし、ほとんどのコンテナ輸送は、天候に左右されにくく荷役作業が効率的なコンテナ船が使われる。
新しい船形であるコンテナ船に対比して、昔からあったという意味で在来船と呼ばれる。Conventional Vesselともいう。
(Conventional Vessel 参照)
Final Destination
物流用語。輸出入書類に記載する貨物の最終配達地のこと。
CITES
絶滅のおそれのある希少野生動植物の国際取引に関する条約のこと。
正式名称はCITES(=Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora)だが、一般的には、ワシントン条約(Washington Convention)と称する。
規制される種は付属書に掲載されている。その危急性に応じてⅠ,Ⅱ,Ⅲに分類され、付属書Ⅰ掲載種は商取引の禁止、Ⅱ,Ⅲ掲載種は商取引可能であるが、輸出国の管理当局が発行するCITES輸出許可書等が必要。
生きている動植物だけでなく、例えばはく製や革製品、化粧品や医薬品などの加工品も規制の対象。
(ワシントン条約 参照)
Temporary Duty (Tariff)
期間限定で特定品目を対象とした暫定税率のこと。基本税率に優先して適用される。
(Tariff Code 参照)
Surveyor
公的な第三者検査員のこと。
第三者検定機関として海事鑑定業(=クレーム原因調査など)及び国際流通貨物関連の検定業(=貨物数量検定、梱包状況調査など)を通じ、国際貿易の発展等公益を増進することを目的にした社団法人のこと。
ワンポイント:
積込み・荷卸時にサーベイヤーに立会い依頼をすることは有効的なダメージ回避策となります。サーベイヤーによる荷役立会・荷役指導を行った結果、荷役ダメージが大幅に改善した例が多々あります。
Surrender BL
引渡し済みBLの意味。
船会社は、BLを発行し、即Originalを回収することで、荷主による裏書や貨物受取人への郵送、貨物受取人による現地船会社代理店への提示をせずして、貨物引取りが可能という方法のこと。
(BL 参照)
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