あかうんと・アカウント
本来の意味は、数や金銭を数えることであるが、外為では口座の意味合いが強くなっている。
「勘定≒Account≒口座」の関係と言える。
金融機関から見れば顧客口座ももちろん、金融機関相互の口座、すなわち自行への相手名義口座の受入や、自行名義の口座を相手金融機関に設けるものもAccount。
双方が開設する場合と片方のみ開設する場合、場合によっては双方ともに開設しない場合がある。Account開設により円滑な資金決済が図られることになる。
ワンポイント:
顧客利便性や相手金融機関との取引円滑化を考えれば、取引相手の金融機関すべてに勘定を持つというのは、良い事であるが、資金の効率性の観点から無理な場合が多い。
コルレス契約=勘定ありと書かれている資料もあるが、むしろ勘定を持たないコルレス契約先の方が多い。実のところ金融機関が海外に持つAccountは意外なほど少ない。
USDやEURのような基軸通貨以外の通貨で、海外取引(特に仕向送金)を依頼しても、メガバンクからでも取引を断られる場合がある。これはAccountがないので資金受け渡しができず、やむなく取引を謝絶するというのが本当のところであろう。