今回は銀行の外為業務を行う上で役立つ資格を考えてみます。まず銀行員に馴染みがあるのが「銀行業務検定」です。この試験は主に金融機関の役職員を対象として行なわれます。そして外為では「外国為替2級」・「外国為替3級」が実施されています。 |外為に役立つ資格はなにか?

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公開日:2020.11.16  / 最終更新日:2022.10.20

外為に役立つ資格はなにか?

外為の業務

今回は銀行の外為をやっていて、業務に役立つ資格はあるか。ここを見てみたいと思います。

資格というと「弁護士」とか「公認会計士」のような国家資格、様々な分野、様々な業務に即した民間資格があります。一口に業務に役立つと言っても「自動車運転免許」のように、持たずに運転すると、後ろに手が回るようなものもあれば、その銀行でしか通用しない内部資格もあります。そして外為業務は運転と異なり特段の資格は不要です。つまり銀行に所属する者はだれでも外為が出来るのです。

しかし何も要らないかと言えばそうでもありません。持っていると役に立つ資格も有ります。中でも一番銀行員に馴染みがあるのが、「銀行業務検定」です。この試験は主に金融機関の役職員を対象として行なわれます。内容も様々で銀行員(特に若手)であれば、必須に近い存在です。

外為では「外国為替2級」「外国為替3級」が実施されています。少し中身を見てみます。「外国為替3級」は営業店での日常業務に必要な外為知識を持っているか。これが試験されます。銀行によって受験対象は異なるでしょうが、外為初任者のイメージです。

次に「外国為替2級」です。こちらは役席者(管理職のことです)や専担者(外為を専門に担当するの意味です)が対象です。内容も少し高度になって、単に知識を問うと言うよりも、事例に対する対応力を試験する。こう言った意味合いが強くなります。試験の内容も○×や択一ではなく、記述式で10問しっかり出されます。

私は両方受験しましたが、3級は知っていればOK!の世界でした。しかし2級は違いました。単に結論だけ書いても点は貰えません。起承転結がある文章を書かねばなりません。そこで無い知恵を必死に絞ります。先ずは期待される答えです。次にそこまでの前提条件(設問になければ自分で作る)を置きます。そして起承転結を展開していきます。これを10回繰り返す訳です。

180分の試験時間では、相当にキツかった記憶しかありません。最後の問題などは竜頭蛇尾で仕上げてしまいました(お恥ずかしい)。こんな苦労して取った資格ですが、銀行によって扱いは様々です。「外国為替2級」取得を管理職登用資格の一つとする。と事実上の行内検定扱いする所もあれば、行内履歴書の資格欄への記載を認める(余りメリット感じませんが)。諸手当に反映させる(といっても雀の何とかです)。などと様々でしたが外為スキルのホルダーとして、本部、上司、周囲に認めて貰えたのは事実でした。

さてそれ以外の資格ですが、金融機関向けではありませんが、貿易実務検定協会が行っている「貿易実務検定」や、貿易アドバイザー協会(AIBA)の「貿易アドバイザー試験」などが、試験内容に外為業務を掲げており、関連する資格と言えます。今回は外為に関する資格についてでした。

参考サイト:

銀行業務検定協会
http://www.kenteishiken.gr.jp/

貿易実務検定
https://www.boujitsu.com/
      
貿易アドバイザー試験
https://trade-advisers.com/examination

2020/11/16

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