プレジデントオンラインというサイトがあります。
採りあげられる題材は大変多岐にわたる内容で、しかもタイムリーなものが多く見られます。
一読して「フム。フム。」読み返して「なるほど。なるほど。」
更に紙に落として熟読。熟読。こんな具合に大変楽しみにしています。
さて最近このサイトに『会社を絶対に潰さない社長の「金言」100』(プレジデント社)という本からの、引用記事がありました。
内容は大変に面白く、顧客目線の記述にも大変惹かれました。
今回はこの記事への、銀行員から見た感想を記してみたいと思います。私の話で興味を持たれた方。宜しければサイトを訪問下さい。或いは実際に書籍を手にとって頂ければと思います。(ちなみに私は、著者や出版社とは一切利害関係はありません。)なお本文は外為担当からの目線です。その点お許しください。
PRESIDENT Online: 連載『会社を絶対に潰さない社長の「金言」100』
https://president.jp/category/c02579
【金言25:取引銀行“一行主義”では行き詰まる】
まずこの金言から見ていきます。会社規模にもよりますが、社長さんの中には銀行はメインとサブが必要。こう考える社長さんが多いようです。しかし一方で、小規模な企業で外為を複数の銀行に持ち込んでいると、どこの銀行でも大したボリュームになりません。こういった時、その会社は銀行から見て「その他一般先」となります。(銀行によっては「雑取引」と呼ぶこともあります。スイマセン。。。)
これでは営業努力の甲斐あって大口の話が出て来ても、肝心の銀行がどこも話に乗ってくれない。こんな状態になりかねません。もし一行しか取引が無ければ、銀行もそういった取引先を、「一行先」とセグメントして、基本逃げないようにしています。融資と外為は違いますが、銀行を増やすときは慎重に。これがアドバイスとなります。
【金言26:メインバンクは頻繁に変えるな】
これには双手を挙げて賛成します。特に自社の成長に合わせて、メイン銀行を信用組合や信用金庫から、地方銀行やメガバンクにする場合は格別ですが、横にスライド、或いは逆に下げる。こんな場合は要注意です。
外為の場合は特にメガバンクとそれ以外では、使い勝手が大きく異なりますので、通常メインは簡単には交替しません。ただ複数行を同順位のメインにすることは良くあります。いずれにしても、メインバンク変更は慎重さが必要と言うことです。
【金言29:銀行訪問は幹部社員を同行させよ】
これには思わず涙が出そうになりました。これは金言と思います。相当規模の会社でも銀行を訪れるときは単独。これ結構有るものです。しかしお一人の来訪では、たとえその方が社長さんであっても、うんと言って頂いたことでも、念のため別途経理部長に確認する。
こうなります。特にこちらからのお願い事はそうでした。その点この金言にあるように、社長と担当役員の連れだっての来訪。これならその場で話は完了です。しかし実際にこのパターンの会社はかなり少数派でした。お二人での来訪。これは大変に有難かったです。こちらも支店幹部と担当者(若しくは直属上司)でお相手しました。
ここまで記しましたが意外に紙幅を費やしましたので、今回はこの辺で終わりにします。
画像出典元:
https://presidentstore.jp/category/BOOKS/002340.html
2020/04/27 更新
おすがっぱ