「輸出申告方法をCIFに変更、1年以内には必須」
インドネシアからの報道です。
(The Daily Jakarta Shimbun 2014-03-04)
FOB契約が圧倒的(80%)なインドネシアです。
契約条件をCIFにすることで貿易収支改善をめざしているとか。
国際競争力に劣っている現地物流業界へのテコ入れでしょうか。
でも輸出業者からは「輸出競争力がなくなる」との声もあるようです。
■FOBとCIFどちらがメリットあるのか?
よくあるご質問です。
FOBのほうがメリットあるとかCIFはデメリットということではありません。
・FOBの場合は、買主が輸入地で国際運賃と保険料を支払い
・CIFの場合は、逆に買主が輸出地で支払い、売値にオンして輸出
■FOBかCIFFを決める判断基準とは?
取引条件は売主と買主の交渉で決められるものです。
FOBかCIFのコスト比較をしていずれかで契約が取り決められます。
「いかに安く、いかに早く」貿易実務の永遠の課題ですが、両立はしませんね。
コスト比較だけでなく時間軸・サービスレベルといった判断基準も大事です。
国際運賃は需給バランスに左右します。
荷動きが活発な上海発より南アジア発のほうが安いということもあります。
決して距離に連動していないことを考慮に入れて判断すべきでしょう。
いずれにしても
官が民に貿易実務のあり方まで介入するのはいかがなものでしょうか。
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